パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

「忘」とは、心を亡くすことなり

2011-09-02 23:00:58 | Weblog
 ここのところ……といっても、結構長い間なのだが、集中力に欠けている。

 今日も、バッグの中にペットボトルを入れる際、ふたをしっかり締めなかったものだから、中が濡れてしまった。

 といっても、ふたを「しっかり締めなかった」だけで、まったく締めなかったわけではないので、びしょびしょになったわけではないが、本が濡れてしまった。

 濡れた本というのは、あまり読む気が起きない。

 がっくりである。

 おまけに、事務所でコピーした文書が二つあって、一つはどうしても必要なもの、一つは、頼まれたもので、どうでもいいというわけではないが、ワタクシ的には、どうでもいいもの。

 で、帰りの電車の中で、「どうしても必要なもの」を引っ張りだして読もうと思ったら、ない!

 「どうでもいいもの」は、ある!

 がっくりである。

 バッグの中にちゃんとしまったはずなのに、どうしてなんだ!と叫びたい気持ちで、「どうでもいい」コピーがペットボトルからしみ出た水で一部読めなくなっているのを見て、「必要なコピー」が、バッグの中になかったことで、置き忘れたところに無事に置かれたまま、私を待っているであろうことを想像し、喜んだのであった。

 ……ということには、もちろん、ならない。

 濡れててもいい! 

 びしょびしょズダボロでもいい!

 読むことができれば!

 しょうがない、明日、事務所は休みなんだが、行って回収することにしよう。

 この間は、忘れ物を取りに部屋に戻ったとき、忘れ物を回収したものの、手にしていたせっかくつくったランチのサンドイッチを、回収した忘れ物の代わりに、その忘れ物が置いてあった、その同じ場所に置き忘れる始末。

 で、その「忘れ物」とは何かというと、これも、水道水を入れたペットボトルだったんだな。

 暑いのがいけないんだ!

 と八つ当たりするのも、集中力が欠けている証拠だろう。

 と、入力しながら、ふとテレビのスイッチを入れると、野田が「経済の立て直しを……」と言っている。

 一秒で消した。

 あの、赤ん坊みたいなふにゃふにゃ顔は、どうしても見るに耐えない。

 上島竜平に似ているという人もいるみたいだが、極東ブログに「野田大仏」とあったのが、ワタクシ的には受けた。

 実は昨日、NHKの集金がやってきたのだが、即「テレビはもってません」とキッパリ答えた。

 以前は、同じ答えをするにも若干のためらいがあったのだが、野田が総理大臣(ぷ)になってから、ためらいは皆無となった。

 あれだけ、はっきり強く言えば、「あ、ここは本当にテレビないんだな」と思ってくれるだろう。

 野田が総理(ぷぷぷっ)になっていいことと言えば、それくらいかなあ。

 ところで、「忘れ物」と入力してから、「忘れる」の「忘」って、こんな字だっけ、なんか変な「かたち」だなと思い、もういちど「わすれる」と入力、変換したら、やっぱり「忘」だった。

 でも、もう一度見たら「忘」って、「心を亡くす」と書くことを発見。

 納得。