パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

保坂和志と山崎春美

2011-12-06 22:43:16 | Weblog
 更新がだいぶ遅れてしまったけれど、その理由は、実は、小説家・保坂和志先生にグラフィケーション編集部としてインタビューしまして、その原稿をまとめるのに時間がかかっちゃったのです。

 くわしくは、また後で、と思いますが、会った印象としては、誰かに似ているな~としきりに思ったのだけれど、誰だがよくわからない。

 でも、テープを何度も聴き直しているうちに、その「話し方」ではたと思い当たった。

 ラリった山崎春美だ!

 年齢的にも、たぶん、山崎春美と同じくらいか、少し下だろうと思うが、山崎春美みたいに、ラリっちゃってどうしようもない、ということはない。

 若い頃は、西武のカルチャーセンターの企画者として講師を頼んだりしていたのだそうだから、薬をやってたら、とても仕事にならないだろう。

 でも、発言がぶっ飛んでいることでは、山崎春美におさおさ劣らない。

 具体的には、原稿をチェックしてもらっているところなので、また後で。

 で、話は山崎春美なのだが、山崎春美が最後に残した記念碑的レコード、「タコ」をディスクユニオンで復刻するのだそうで、そこに、月光17号に掲載した、21歳で早死にした山崎春美の元妻、ロリータ順子の追悼文を載せたいという連絡がディスクユニオンからあった。

 え?

 山崎春美とロリータ順子こと篠崎順子には、かなり苦労させられたので、追悼文でつい鬱憤ばらしみたいに言いたいことを書いてしまったので、「まさか、いいんですか、あんなので」と言うと、山崎春美が全文を載せたいと言っているというのだ。

 そう言ってくれるのだったら、こちらも異存はない。

 ということで、ロリータ順子が亡くなって半年後、彼女が私の夢枕に立った話を書き、できたら一緒に掲載してくれと言って、メールで送った。

 「夢枕」と書いたけど、あれは絶対に夢ではない。 

 NHKで、BBCだかが制作した「サードマン現象」を扱ったドキュメント番組が流れたが、そこで「サードマン」を見た人は、絶対に夢ではないと強調していたが、ちょうどあんな感じなのだ。

 眠ってから「見た」のなら、少し目をこするとか、そんなことをするはずだが、全然そうではない。

 と言っても、私が寝ていたことは、間違いなく寝ていたのだが、その閉じた瞼の裏に、すばらしく美しい、鮮やかなロリータ順子の映像が映った、とそんな感じ。

 彼女の「夢枕」現象が、そのまま「タコ」の復刻版に資料として掲載されるかどうかは、できてみないとわからないが、発売は来年早々らしいので、興味がおありでしたら、お買い求めください。