パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

幻聴?

2011-11-11 09:49:28 | Weblog
  昨日、2chのTPP論議に参加(笑)。

  きっかけは、「そもそも自由貿易云々以前に日本とアメリカが対等な関係じゃなくて交渉で日本に有利にするのが不可能って事がわからない時点で終わってる話」という書き込みに、昨今の「議論」の特徴が現れていると思ったからだった。

 私は、以下のように反論した。

 「日米関係がもし対等でないのなら、それを是正すべく交渉しなければならない。実際、幕末から明治にかけて、日本はそのことに全力を挙げ、成果を上げた。交渉しても「負ける」に決まっているから交渉するな、とはラサ忍法帖(当該書き込み者)が、内心既にアメリカに「負けている」ことを暴露するものでしかない。」

 と、脇から「誰かTPPのメリットを教えてくれよ」という書き込みが。

 これもまた、今回の議論の特徴だ。

 つまり、メリットがあるなら、参加、ないなら不参加という論法で、これに徹すれば自ずと結論が出てくるだろうという論理だが、これこそ、机上の論理、観念論というべきもの。

 「結果」を求めると、どうしても水掛け論になってしまう。

 それが現今のTPP論議であり、最終的には、前の戦争がそうだったように、「清水の舞台から飛び降りるつもりで」と、無茶苦茶なことになってしまうのだ。

 実際、反対派は、あたかも「国体を守れ」と言わんばかりであるし、先程の国会中継で、質問者から「国体」という言葉を聞いたような気がする。

 幻聴だろうか?