パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

青くなったり白くなったり

2007-01-22 21:39:06 | Weblog
 パソコンの調子がいまいちよろしくないことは、以前からちょくちょく書いてきたが、一昨日から突如、モデムがうんともすんとも反応しなくなってしまった。「内蔵モデムの種類を選択せよ」と指示が出るのだが、とっくに選択済みである。
 それで、“どうせ直ったためしがないので使ったことがほとんどない”ディスク修復ファイルとやらで診断、修復を試みたが、「直りません」という答え。
 それで、最後の手段としてOSの上書きインストールを試したが、中途で「ハードディスクに問題があるのでインストールできませんでした」と、これまた腹立たしいほどのそっけない返答。

 最初、買った時、ハードディスクの容量が非常に大きい(80GB)のに、やたらに安かったので、つい飛びついて買ってしまったのだが、店員に、なぜ安いのかと聞くべきだった。

 しかし、今さら後悔しても後に立たずというわけで、なんとか無事に起動できている今のうちにデータをコピーしておこうと思ったが、ついスケベ心を出して、外付けのハードディスクにコピーした上で、その外付けのハードディスクにOSを入れて、そこから起動することができれば、データの移動も必要なく、一石二鳥ではないかと考え、ヨドバシでめぼしいものを見つけて相談したら、「マックではできません」と言って、カタログを見せられた。なるほどと思いながら、そば屋でそばを食いながら、そのカタログを再度見ると、「、」の位置が微妙で、マックを除外しているともいないともいえない文章になっている。そこで、次にソフマップに行き、店員によって、「できる」「できない」と答えがまちまちで、迷っていると訴えると、それはどこかと聞くので、「ヨドバシだ」と言うと、店員は、加藤武のごとく、拳骨で手のひらをぴしゃりと叩くようなことはしなかったが、かんらからからと大笑いしながら、「ヨドバシの店員ができないというのはマックのことをよく知らないから」と自信満々に言い切った。そして、「ファイアーワイヤー接続ができるならば、OSを投入できる。これマックの常識」と言う。
 この店員の態度に気おされ、中でも最低価格だった、1万5000円弱の外付けHDを購入、事務所に戻って接続してみたが、なんと、認識されない。

 あれこれやっても駄目なのでソフマップに電話をして聞きながら、あれこれやっているうち、細かい話は省くが、とどのつまりが、アチャー、外付けのディスクにOSを読み込んだはずが、古いHDに「新規書き込み」してしまった。ということは、つまり、データが全部パー。

 緊急事態に頭が真っ白になりながら、「あのー、ぜんぶだめになりましたー」と伝えると、件の店員は電話の向こうでしばし絶句。
 その後、あれこれやりとりをしたが、結論を言うと、私が使っている青白のマックG3は、確かにファイアーワイヤーがついているが、例外的に、機構上、「つながらない」ということがわかったという。そして、「私どもの説明不足でした。返品を承ります」と言う。

 それで、先ほど、返品換金してもらってきたのだが、実を言うと、電話の後、青白Macの前で、まさに青くなったり白くなりながら、あちこちいじっているうち、数個のファイルが、ひょこんとデスクトップに現れた。ポンコツメディアの中にやみくもの入れておいたデータがのこっていたみたいで、しかも、それが結構重要なデータだった。いや、びっくり。(みなさん、何が起きようと、はやまってはいけませんよ。)
 しかし、データが残っていても、それが不安定なパソコンの中にあるので安心できないことは、最初と同じ。それで、CDに焼くことにした。

 それくらい、最初からやっておけ!って? もちろん、やった。でも、なぜか、それまでできていたCDへの焼き込みができなくなったのだ。実のところ、これが一番の「困っていたこと」だったのだが、念のためと思って、ファイアーワイヤー接続からUSB接続にかえてみたら、あっけなくつながった。

 どうも、ファイアーワイヤーの接続機能がおかしくなっていたらしい。
 実は、電話で相談した時も、「USBでつないだらどうでしょうか」と聞いたのだが、店員に「無駄です」と却下されていたのだ。私の言う通りにしていたら、もしかしたら、返品の必要もなかったかもしれない。上手の手から水が漏れたわけだ。

 しかし、最悪のピンチは一応免れたものの、抜本対策は必須であるが、そもそも、アップル社自体が、機種で「G5」、OSで「タイガー」限りでパソコン事業から撤退しそうな雰囲気だ。だとしたら、今のところ、予算の壁があるが、ネット用として「タイガー」、出版印刷用として「9」の組み合わせが、「最終形態」という感じになりそうだ。がんばるべー。

 で、その後は、どうなるんだろう、スティーブン・ジョブスさん、アラン・ケイさん、教えて……もしかして、「出版事業」そのものがなくなるだろうという読みでしょうか……そう、冷静に考えれば、出版事業は、少なくとも、「営利事業」としては、成り立たなくなることは必至だろう。実際、『月光』の価格なんて、経済的合理性は全然なくて、「喜捨」みたいなもの……皆様、ありがとうございます。