パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

納得いかへん

2005-10-27 19:44:00 | Weblog
 ロッテ優勝。バレンタイン監督の、典型的「外人の日本語」による優勝コメントを聞きつつ、チャンネルを変えたら、トム・ハンクスが大阪弁で「納得いかへん」と某映画で喋っていた、に92ヘーがついたところだった。その映画は、スピルバーグ監督の最新作で、地球上の架空の国の国民であるハンクスが、空港でテロリストか何かに間違えられて警察に連行されるl時に、「納得いかへん」とつぶやいているように聞こえるというのだ。「空耳アワー」ハリウッド版だが、「もっとも聞きなれない言語」として、わざとスピルバーグが日本語の関西弁をハンクスに喋らせたのではないかというコメントがついてて、ベッキー(だったかな?)が、「わー、もう一度聞きたい」と言ったら、ちびの司会者が生意気にも「ビデオを見てください」とぬかして、結局、それを聞くことはかなわなかったが(あのチビ、女性に人気があるらしいが……どこがいいねん!)、日本語は世界で最も孤立している言語だそうだし、あり得る話だ。

 さて、「無限」の話。「無限」では、部分が全体に等しいとはどういうことか?
 たとえば、「無限」に続く数字として、お馴染みの円周率(π)がある。具体的に書くと、3.141592653……と延々続くわけだが、この中で、9が6個続くケースを探すと、小数点以下762位から767位までに出現するという(「……134999999837……」だそうだ)。では、9が10個並ぶケースはというと、これは、まだ見つかっていない。しかし、πが無限である限り、それは必ずある。だったら、9が100個並ぶケースは? ないわけがない……。じゃあ、1000個は、1000000個は……? これも、πが無限である限り、あるに違いない。いや、ある。「ない」と言ったら、「無限」を否定することになるからだ。じゃあ、いっそのこと、9が無限個含まれているかどうか、と言ったら、これも否定できない。「????」と「?」が無限に続きそうだが、それが、「無限にあっては部分と全体は等しい」ということの意味なのだ。
 あるいは、こんな言い方もする。アルファベットを数字に置き換えると、πの中に人類がこれまで書いたすべての文章(シェイクスピアからボードレールから、三島由紀夫まで)が含まれている、と。

 Sさん本、できました。480ページ、厚さ37mm。立派です。少なくとも外見は。(そこにSさんが書き込んだこともπに含まれている……いや、今私がこうして書いている文章も……)もしかしたら、筑紫のニュース23に呼ばれるかもしれないとか。私、スタッフですが、納得いかへん(笑)。