Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング744. 小説:小樽の翠656. クリエーターの卵達の朝

2023年06月08日 | field work

 美希姉ちゃんと直人君が同棲している札幌の小さなアパート。
直人「目覚めたかなぁー!?」
美希「ーーーうーーん」
直人君の指が美希姉ちゃんの胯間をはっている。
次第にうるうると濡れてきて形が崩れたように柔らかくなってくる。
直人「エッチな夢でもみているかなぁー」
美希「ああっーーーー、なんだよ、昨日遅く帰ってくるから貯まってるんだぁ・・・」
直人「昨日は実習の講評会で夜まで続いたよ」
美希「美術系の講評会は、時間制限無しだねーーー」
直人「みんな最終電車で、あわてて帰ったもん」
美希「ゆんべは待ち遠しかったなぁー」
直人「美希、もう濡れているよ!」
美希「ああっ、やだぁーー、ホントに燃えちゃうよ」
直人「じゃあ、朝の一発!!!」
美希「ひぇーーっ」
そういって美希ねぇちゃんが向きを変えて・・・・
美希「しよっ、昨日の分も含めて・・・・」
表通りを駅に向かう人の気配が漂う。
硝子一枚隔てた朝陽が差し込む美希姉ちゃん達の部屋では、直人君と絡み合って異質な世界が広がっている。
美希姉ちゃんの嗚咽が激しくなってくる。
美希「直人、うってぇーーーーー」
直人君が撃ち放ち、二つの体が痙攣して布団に沈む。
・・・
美希「あら、やだ、もうこんな時間。ゆかなーくちゃ。直人!、着替えよう!」
直人「ううっ、体が怠い。力が入らない・・・。1時限目から教育心理学の座学だぁー」
美希「さあ、起きて!、起きて!!、出かけるしたくしよ!!!」
もちろんいつまでも寝ていたいが、社会はそうはさせてくれない。そこが若いカップル達にとっては、つらいところである。
直人君が怠そうに立ち上がると、フラッとしている。
美希「オイオイ、大丈夫かよーーー」
こういうときは女の方が元気だ。
そうやってパンをくわえながら二人で着替える。
二人ともクリエーターを目指しているから、いつも規則正しくというわけにはゆかないのだ。
まあ世の中のカップル達の朝ってこんなもんだろう。
外に出ると朝の光が差し込んできた。
美希「君は講義の時に寝ているよねぇー」
直人「多分疲労回復に努めている。午後から元気になるんだ」
クリエーターの卵達の朝は、そんなもんだよ。
コメント
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