みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

#526 神の法第五戒

2020年04月22日 | 神の法
第5戒
家庭の経済学
 
p176~
The Economics of Family
The Fifth Commandment
The Institutes of Biblical Law
Rousas John Rushdoony

◇◇

持参金は、結婚には欠かせないものだった。

ラケルのため持参金を得るためラバンの下で数年間働いたヤコブに、その例を見る。

創世記29:18
ヤコブはラケルを愛していた。それで、「私はあなたの下の娘ラケルのために七年間あなたに仕えましょう。」と言った。

この奉仕のための賃金は、持参金として花嫁のものだった。

ラケルとレアは父に売られたとお互いに話しながら腹を立てた。

父が持参金を彼女らから天引きしたからだ。

創世記31:14~15
ラケルとレアは答えて言った。「私たちの父の家に、相続財産で私たちの受けるべき分がまだあるのでしょうか。私たちは父に、よそ者と見なされているのではないでしょうか。彼は私たちを売り、私たちの代金を食いつぶしたのですから。 

持参金は同族資本であり、妻の安全を意味していた。

夫が過失を犯した場合の手切れ金でもあった。

妻が困窮した場合、それで代償した。

その権利を子らからもらうことはできなかった。

一般に、持参金は3年分の賃金に相当していたようだ。

かくして、持参金は、花婿の父親から渡される、あるいは花婿の労働によって得られる資金だった。

新しい家族の経済生活を助けるために使われた。

名誉や習慣によって花嫁の父によって追加されることもあったが、原則として花婿やその家族によって与えられることがふつうだった。

つまり、持参金は息子の結婚に対する父親の祝福であって、花婿の意気込みに対するテストのようなものだった。

理不尽な持参金の例が、サウルによるダビデへの持参金要求だった。

ペリシテ人100人の陰茎包皮。

第1サムエル18:25~27
それでサウルは言った。「ダビデにこう言うがよい。王は花嫁料を望んではいない。ただ王の敵に復讐するため、ペリシテ人の陽の皮百だけを望んでいる、と。」サウルは、ダビデでをペリシテ人の手で倒そうと考えていた。サウルの家来たちが、このことばをダビデに告げると、ダビデは、王の婿になるために、それはちょうどよいと思った。そこで、期限が過ぎる前に、ダビデは立って、彼と部下とで、出て行き、ペリシテ人二百人を打ち殺し、その陽の皮を持ち帰り、王の婿になるためのことを、王に果たした。そこでサウルは娘ミカルを妻としてダビデに与えた。 

ダビデには無理だろうと思われたサウルによるテストだったが、ダビデは見事に成し遂げた。

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