みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

Coffee Break, #120

2017年11月23日 | コーヒーブレイク
ローマ書5章2節
またキリストによって
いま私たちの立っているこの恵みに
信仰によって導き入れられた私たちは
神の栄光を望んで大いに喜んでいます

考察の前に、まずは英語訳を見ておきたい。


By whom also we have access by faith
into this grace wherein we stand
and rejoice in hope of the glory of God
(KJV)

この英語訳を読んで、再度上の日本語訳を読むと、くどくてうんざりするのは何故だろうか。

原典を念頭に置きつつ、上の英語訳を素直に日本語へと置き換えてみる。


彼を通して
信仰によって
我々はこの恵みの中へと出入りできる
その場所に
我々は立って
神の栄光の希望の中で喜ぶ

ポイントとなる箇所は

we have access by faith into this grace

ここだろう。

「この恵みに信仰によって導き入れられた」と訳出しているが、違う。
受動ではなく能動だ。

信仰によって、この恵みの中へと出入りできる

アクセス権があるということは、自由に出入りできるということ。

「神の栄光を望んで」とあるが、違う。
対格ではなく属格だ

「神の栄光の希望の中で」だ。

神がおられ、神の中に栄光があり、その栄光の中に希望があり、その中で我々は喜んでいる

ということだろう。

待ち望んでいるところにも確かに喜びはあるかもしれない。しかし、この状態というのは、我々の居場所は希望の外だ。これでは心底喜べない。希望の中にいるから、心の底から喜びが湧き上がってくるのではないか。