昨日は暖かだった。書斎としている次女の部屋から外を見ると光がまぶしい。冬場の世界とは違って、全ての色が濃い。反射する光の帯が色を際立てるように増幅しているようで、夏の日差しを思わせる。窓を開けても寒くないし、熱風さえ運んでいるかのようだ。<o:p></o:p>
仕事の手を休めて、テラスから外を見渡す。隣家に白い花が咲いているのが見える。こぶしの花だ。もう咲いている!と嬉しいやら、びっくりするやら。暗いうちに出勤し、帰るのも暗くなってだから、知らなかった。いつの間にか春が来ていたのだ。<o:p></o:p>
カメラに収めようと、仕事を中断して外に出た。見上げた空には、こぶしの白い花弁が見事に埋まっていた。梅の花は別格として、いの一番に咲く花だ。白い大きな花は、まさに雪の生まれ変わりを思わせ、私たち以上に北国の人にとっては希望に満ち溢れる思いがすることだろう。<o:p></o:p>
今年は暖冬とはいえ春が来るのは嬉しい。体が光を求め、うきうきしてくるのが分る。お日様の元で動き回れる喜びに思わず叫びそうになる。春が来た~と。畑のタマネギも大きく育っている。季節の移ろいは、間違いなく来ているのだ。<o:p></o:p>
外を見回ったためか、何となく安心して仕事を続けた。構想もほぼ終わって先が見えてきた。後は力仕事だ。データを構想に沿ってまとめたらよい。提出期限まであと1週間だ。もう少しの辛抱だ。<o:p></o:p>
夕刻に二組の娘夫妻がやってきた。久しぶりに白ワインを飲んだ。すっきりして美味しい。イタリア産だったが、こんなに美味しいワインは飲んだことがないと思えるほどさわやかでうまかった。殆どを私が飲んだので、酔っ払ってしまって、早々と寝てしまった。暖かい春の宵であったが、いつの間にか雨が降り始めていたようだ。