Silvertone 1452L

2008-10-24 02:56:28 | Dano Guitars
このモデルは1968年のもので、ダンエレクトロがシルヴァートーンに提供した最後のモデルです。ダンエレクトロ製のギターとしては珍しくソリッドボディとなっています。フェンダーのジャガーに似たボディシェイプと言われていますが、ジャガーと比べると少しはずした感じがします。そのあたりがまた可愛くて仕方がないところなんですが。
このモデルはダンエレクトロがMCAに吸収されてから新たに立ち上げたコーラルブランド(エレクトリック・シタールが有名)のものもあり、Hornetと名づけられました。ボディ下部のふくらみは確かに蜂を連想させますね。

リップスティックピックアップとローズウッドサドルのブリッジはダンエレクトロそのものですが、このモデルはハンド・ヴィブラート(トレモロユニット)が付いています。このトレモロユニットはビグスビーやフェンダーとも違った非常にユニークなもので、ブリッジの真下にボディを貫通する穴を開けて、大きなスプリングを垂直に入れ、ブリッジと金具で上下からはさむという仕組みになっています。ブリッジと金具は長いネジでつながり、このネジでスプリングのテンションを調整します。ボディの裏側には貫通した穴をふさぐために金属製の蓋がしてあります。可変幅は大きくないのでジミ・ヘンドリックスのようなアーミングはできません。

ネックはそれほど太くはありませんが、幅がかなり広いため、慣れないと弾きにくく感じられます。音はソリッドボディのせいか、トレブリーな傾向があります。
このギターはマーク・ノップラーが使用していることで知られています。彼のような名手が弾けば極上のトーンを出しますが、幅広いネックのせいもあり、弾きこなすのは難しいですね。
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