噂の顛末

2008-11-04 01:08:09 | Dano Column
今年の夏頃だったと記憶するが、「ダンエレクトロ製品が10月に新製品も含め入荷される」といった情報が流れた。すでに11月に入り、何の動きもないので、この情報はどうやらガセネタであったとみなしていいと思う。
結果的にガセネタだったとはいえ、悪意のあるデマというよりは、ちょっとした混同、そして勘違いが原因のようだ。こんなデマを流したところで誰も得するわけではないので。

10月入荷説は「2ちゃんねる」にも書き込みがあったが、楽器店でもそういう対応をしていたようで、10月頃に入荷するならと、ダンエレクトロのギターを注文したという人もいた。

10月入荷説が混同、あるいは勘違いによるものだと思ったのは、共和商会のサイトを見たことによる。10月になり、「Chatting Bird」ブランドのギターが10年ぶりに復活という情報がそこにアップされていたからだ。この「Chatting Bird」は共和商会のオリジナルブランドのようだが、やはり中国製であり、生産が中止されていたものが復活ということで、これをダンエレクトロのことだと勘違いし、混同されてしまった結果、噂となって広まったという気がする。広まったといっても極めて局所的な現象なので、たいした影響はないのだが、少し前まではネットショップを検索すれば山ほど出てきたダンエレクトロがほぼすべて品切れ状態になった今、再発を願ってやまない人たちが少なからず存在するということだろう。

本家ダンエレクトロでは現在サイトにアップされているギターとしてはシルヴァートーンのアンプ・イン・ケースに採用されていたモデルをリイシューしたDano63しかない。このことからして10月入荷説はにわかには信じがたい話ではあったのだが、本家とは別に共和商会によるライセンス生産的な展開も可能性としてはないこともないかな、ぐらいの感じではあった。

Dano59やDano PROが2007年限定モデルであったことを考えると、Dano63も2008年限定モデルなのかとも思うが、普通のギターだけでなく、バリトンもあるし、ベースもロングスケールとショートスケールの2種類をラインアップしたことからすると、今後はギターはこれしかつくらないようにも思える。いずれにしても、ダンエレクトロの個性的なギターが再び幻となってしまうのはあまりに寂しいし、もったいないと思う。

※2008年11月18日追記
現時点では、ダンエレクトロのギター数種が若干の仕様変更を伴い、新製品として楽器店頭で販売されています。この記事を書いた時点では、まだそうした状況にはなく、情報も不十分であり、憶測によりあれこれと書いてしまいました。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新製品「Hodad」 | トップ | HONEYTONE HT-50 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Dano Column」カテゴリの最新記事