小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

小説創作と健康

2021-05-22 02:46:21 | 考察文
最近、思っていることに、「小説創作と健康」のことがある。

僕は、小説を書くことが、唯一の生きがいである。

なので、小説が書ける時は、一日中、小説を書いている。

しかし、無理をし過ぎて、体調を悪くして、健康を害することを僕はおそれる。

そんな経験は、何度もしている。

将来の予想は必ずばすれる。

歳をとれば、筋力も落ち、免疫機能も低下する。

と以前は、思っていた。

だから、以前は、書けるうちに、少し無理をしてでも、たくさん、書いておこうと、思っていた。

しかし、食生活に気をつけ、運動をして体を鍛え、体を大事にすれば、歳をとっても、健康を保てる、ということがわかってきた。

健康を保てれば、小説は書ける。

なので、最近は、健康に無理をせず、長生きすることを、心がけている。

しかし、書ける時には、たくさん小説を書きたい、とも、思っている。

ここらへんの、バランスをとることが僕にとっては大切である。

生きていられるだけで感謝しなければ。



「この世には、幸福もあり不幸もあり、ただ在るものは、一つの状態と他の状態との比較にすぎないということなのです。きわめて大きな不幸を経験したもののみ、きわめて大きな幸福を感じることができるのです。(中略)人間の叡智はすべて次の言葉に尽きることをお忘れにならずに。待て、しかして希望せよ!」
「モンテ・クリスト伯爵(エドモン・ダンテス)」

「あなたは外へ眼を向けていらっしゃる。だが何よりも今、あなたのなさってはいけないことがそれなのです。誰もあなたに助言したり手助けしたりすることはできません。誰も。ただ一つの手段があるきりです。自らの内へおはいりなさい。あなたが書かずにいられない根拠を深くさぐってください。(中略)もしもあなたが書くことを止められたら、死なければならないかどうか、自分自身に告白して下さい」(ライナ・マリア・リルケ『若き詩人への手紙』より)

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