小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

聖マリアンナの女医

2015-04-23 23:18:24 | 医学・病気
僕が、清川遠寿病院に勤務したのは、かなり前である。研修病院である、千葉の下総療養所、湘南敬愛病院、に次いで、三度目の病院である。

ここは、慈恵医大の学閥の病院なので、院長から、常勤医も、みな、慈恵医大出である。私は、余所者なので、完全な無視である。

しかし、この病院には、聖マリアンナからの、医師も半分くらい来ていた。

初めの、全体会議の時、みなが、黙って出ていくのに、一人、医局に残っている私を、聖マリアンナの女医(名前わすれた、岡田さん、だっか)が、「浅野先生。全体会議ですよ」と、教えてくれた。

彼女のカルテ記載は、きれいな字だった。精神科の能力も、優れている。

しかし、彼女は、少しして、聖マリアンナ付属病院にもどった。

しばらくして、また、聖マリアンナから、女医が来た。

黒川園子医師である。かなり、きれいな人だった。

僕は、当然の礼儀として、「はじめまして。浅野といいます。よろしく」と頭を下げて、挨拶した。が、彼女は、何も言わなかった。僕は、この理由を、ほとんど、直感的に、感じとった。そして、まず、間違いないと、確信していた。

そして、その確信は、間違いなく、当たっていた。彼女は、病院に慣れてきたら、色々と、話すようになった。院長となった、岩本誠医師は、オートバイが好きで、チョッパーのオートバイで、病院に通っていた。

彼女は、聖マリアンナの医局では、年上の医師に、「お前。どんなパンティーはいてんだ?」と、さかんに、セクハラされていた、ということを、語った。一度、言われた、くらいなら、男一般に、敷衍することは、ないだろうから、さんざん、言われ続けたのだろう、それが、トラウマになって、男性拒絶症になっていたのだ。やはり、聖マリアンナは、レベルが低い。

その頃いた、慈恵医大出の、嘉村医師は、ナンパな野郎で、黒川園子医師に、デレデレした顔で、さかんに話しかけるようになった。彼は、以前、製薬会社のMRの女に、誘われて、食事を一緒にした、ほどである。普通は、こんなことは、しないものである。また、出会い系の、女とのメールの遣り取りも、していて、「明日は彼女とデート」などと、ウキウキしていたが、会った後では、ニガ虫をかみつぶす、ような不機嫌な顔で、「相手の女は、ブタ以下だった」と言っていた。バカなヤツだ。出会い系の女などは、ほとんどが、ブスだということくらい、わからないのだろうか?そもそも、出会い系なんかに登録する女は、彼氏が出来ないから、している、傾向が圧倒的に多いのだ。だから、僕は、出会い系の、女なんて、全く関心がない。時間の無駄だけである。

院長の岩本誠も、御園生篤志も、口を開けば、話題は、川崎のソープランドのことだけで、川崎のソープランドの、誰ちゃんは、どうとか、こうとかと、そんな話だけである。
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