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小説家、反ワク医師、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、反ワク医師、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

科学の進歩と経済成長という錯覚

2017-10-31 02:51:38 | 政治
科学の進歩と経済成長。

安倍晋三は、「経済成長」、ということを、本気で思っている。

これの思考の誤りは。

安倍晋三に限らず、一般の人でも、「科学が進歩すればするほど、暮らしが楽になり、経済成長できる」、という、感覚を持っているからだ。

確かに、自動車や、飛行機や、携帯電話や、パソコンや、インターネット、なとのおかげて、人間の暮らしは、時代の進歩とともに、非常に便利になっていく。

それは、事実である。

しかし。

「科学の進歩は、人間の暮らしを、便利には、するが、科学の進歩は、必ずしも、経済成長をもたらす、とは、限らないのである」



たとえば。

江戸時代、千歯扱き、という、脱穀機、が、発明されてしまったために、脱穀は便利になったが、その代わり、後家さんの仕事がなくなって、失業してしまった。

というのが、いい例である。

そんなことは、いくらでも、というより、無限にある。



たとえば。

現代では、飛行機があるから、東京から大阪には、一時間ちょっとで、一万円ていどで行ける。

しかし、江戸時代は、飛行機はなかったから、江戸から大阪に行くには、何日も日数を要した。

それで、何回も、宿屋に泊らなくてはならず、食事もしなければならなかった。

だから、宿賃や食事代を、たくさん払わなければならなかった。

だから、人々は、お金をたくさん、使わなけばならず(使ったから)、経済活動が上がった。

しかし、飛行機が出来てしまうと(科学技術が進歩すると)、ほとんど金をかけずに、行けるので、経済活動は、下がるのである。

景気が良くなるとは、一国の、国民が、物やサービスを、買い、そのため、売り手が、儲かって、もっと、商品をつくることだから、科学技術が発達せず、不便な方が、経済は成長するのである。



科学技術が進歩したら、それに合わせて、産業構造を変えていかなくてはならないのである。

安倍晋三は、それがわかっていない。

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