小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

ルイ・ヴィトン大学 桜通り

2015-12-30 07:59:14 | 考察文
たまたま、図書館で、「ルイ・ヴィトン大学 桜通り」という本を、借りて読んだ。

著者は、松原惇子、という人である。

久しぶりに、いい本に出会えた。

言葉、というか、文章が、重い。

一回、読んだら、翌日には、忘れてしまう本ではない。そして、再読に耐えうる。

著者は、確固とした、自我を持っている。

私と似ている点も、かなり多い。

もちろん、すべて、の点において、共感できるわけではないが。(そんな人がいたら、気味が悪い)

一部引用。

「私は登校拒否児の子を見るたびに、憤りを感じる。世間が(学校が)、あの子たちを病気扱いしていることに、怒りさえ感じる。なぜなら、今の時代、登校拒否児こそ、まともな子供たちだからだ。今のような学校に平気で通える子こそ、異常な子供たちだと私は思う。」

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