小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

芸術、読書、運動の秋

2011-11-14 22:11:10 | Weblog
まさに、芸術、読書、運動の秋である。小説創作も順調に進んでいる。読書も運動も。眠れるようにもなった。

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公務員の給料

2011-11-14 22:09:55 | Weblog
公務員の給料や公務員の定数の削減が問題となっている。私は、公務員、特に、官僚の給料を下げることには、慎重にすべきだと思っていた。今、世間で、なりたい仕事の一番は、官僚、らしい。これはまあいいことだと思う。官僚になるには、東大や一流大学を出なくてはならない。それは子供も知っている。だから子供のうちから勉強に励む。途中で方針変更して、官僚になりたいと思わなくなっても、学力の向上は日本の経済にとってとてもいいことだ。しかし、もし官僚の給料が低くなってしまったら、官僚になりたいと思う人が減ってしまうのではないか、と思っていたからである。それは学力の低下につながりかねない、と思っていた。

しかしよく考えると、進学校で医学部に入りたいと思う人は減らない。彼らが医者の人生の実態を知っているのか、知らないのかは、わかわない。医者になるには、大学を出た後、二年間、研修しなくてはならない。研修医の給料は300万円くらいで、それほど高給ではない。しかし研修の期間は二年間だから、これはたいしたことではない。その後は、民間病院に就職すると給料はいい。(しかし仕事はしんどいのも多い)しかし、大学に残って、医局員→助手→講師→医局長→助教授→教授、と権力の座を目指そうとすると、教授になるまで給料は、かなり低い。しかし、それでも一部の人間は、権力街道を進む。これは、給料より権力欲の方が魅力があるからなのだろう。医学部に入るのも、医学部は偏差値が高いから、という理由でなっている人が多いだろう。医学部に入れる学力があれば、入らなきゃ勿体ない、と思っているのだろう。

これと同じことが、官僚、でも当てはまると思う。日本を実質的に動かしているのは官僚である。東大を出て、社会的地位の高い、日本の権力の座につきたい、というプライドの魅力のため、給料は、少し低くなっても、やはり、彼らは、官僚になりたい、と思うのではなかろうか。

つまり、社会的名声と給料では、社会的名声の方をエリートは優先させるのではないかと思う。やはり人間は、せっかく、なれるものなら、ならなきゃ勿体ない、という心理に動かされてしまうのではなかろうか。

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