小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

内川聖一

2011-10-31 19:02:43 | 武道・スポーツ
ソフトバンクの内川聖一選手。謎の男。プロ野球で一番、注目してしまう選手。性格は森本稀哲より面白い。あの、神経質ではなく、おおらかで純粋な性格と研究熱心さが、セ、パ両リーグで首位打者になれる秘訣なのでは。「打たなきゃならない」という強い義務感は緊張感で体に力みを起こす。しかし彼にはそれがない。「絶対打つぞ」という積極的な意志も、やはり緊張感で体に力みを起こす。しかし彼にはそれもない。まるで水のように、力み、というものが感じられない。やはり自分のバッティングに絶対の自信を持っているから、どっしりとして、ものに動じないのだろう。正面の顔写真を見ると、アゴはそんなに長くは見えず、ハンサムに見えるが、横から見ると明らかにアゴが長く見える。ちなみに、口腔外科では、うけ口の人は、両側のアゴの骨を少し削って治す手術をよくしているのである。これは美容外科ではなく、保険が利くのである。アントニオ猪木とか、ジャイアント馬場のような大きな人は、脳下垂体の成長ホルモン過剰分泌されつづけることによって、体の尖った部分が突き出てくるのである。私の最初の指導医の先生から聞いたのだか、ジャイアント馬場も、アントニオ猪木も下垂体部分切除の手術を受けていたそうだ。本当の巨人症は、大きな体に小さい心臓のポンプで血液を全身に送らなければならないから、運動が苦しく、治療が必要な病気であり、とてもスポーツなど出来るものではない。内川聖一選手の場合は、それとは違う。

去年まではプロ野球に全く関心がなかったので、森本稀哲の名前さえ知らなかった。

プロ野球は、女子の体操(10代でピーク)と違って、三十半ばを越しても練習によって技術が伸びる。これは、18歳を過ぎても、運動して食べることによって、体重(筋肉)が増えることも大きな要素の一つ。バッティングにせよピッチングにせよ、瞬発力の運動であり、一人で技術を深く研究できる。というメリットがある。格闘技同様、長打、ホームランを打つには体重があった方が圧倒的に有利。王貞治のような、普通の体格なのに技術でホームランバッターになれるというのは、極めて異例である。

ちなみにゴルゴ松本が、背面投げ、というのを、ふざけてやったが、なんと、王貞治の一本足打法のタイミングを狂わすために、実際に試合でやった投手(小川健太郎)がいる。

内川聖一選手は、将棋でいえば羽生喜治のようなタイプなのではなかろうか。彼には、拍子抜けさせる超スローボールが有効なのでは。超スローボールはなにも、内川聖一選手だけに限ったことではない。

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