goo blog サービス終了のお知らせ 

小説家、反ワク医師、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、反ワク医師、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

創作

2009-08-06 07:23:02 | 考察文
私の創作意欲の原動力は、小説をホームページに発表した後にすぐ起こる虚しさと、同時に起こる創作意欲である。発表した後の一日は満足感にひたれる。しかし二日目からは、またものすごい虚無感と創作意欲が起こる。私の人生は、おそらくその繰り返しだろう。そして、そういう人は多いと思う。小成に安んじることは出来ない。しかし、ある程度書いてきたら満足感が起きてきた面もある。しかし、書かないでいれば、やがて死にたいほど書きたくなるだろう。そこで私は私を鞭打ってくれるものが欲しいのである。それは、締め切りなり、商業誌への発表なり、である。しかし私はとても、締め切りタイプの書き方は出来ないだろう。梶原一騎は全盛期に睡眠時間3時間で8本もの連載をしていたということだ。小説家でも、そういう人はいる。そんな事を聞いただけで私はショック死しそうである。ストーリーが思いつかなかったら、どうすんだよ。しかし、締め切りがあるから書けるという作家も多い。緊張感が高まるんだろう。筆一本で生きている人は、そういう限界で生きているのだろう。しかし。私は書き下ろししか出来ない。しかし書き直しとか、言われると。書き直しほど、つまらないものはない。し、内容まで書きたくないものに変えろ、とか言われたら。そんな事を考えると、怖くなってしまう。
ところで私は、爽やかな青春小説を書きたいと思っていたのに、どうしてもエロティックな小説になってしまう。やはり書きたいから、そっちの方向に行ってしまうのだが、歳をとって性欲がなくなったら爽やかな青春小説を書こう。と思っているが、はたして書けるか。やはり、死ぬまで、書いて、読んで、働いて、運動して、少し遊んで、という人生になるのではないだろうか。しかし、やはり締め切り的なものは欲しい。金はさほど欲しくない。私の拙作を、貴重な人生の時間をさいて読んで下さる事を考えると申し訳ない気がする。しかし私の書く小説は肩が凝らないでサラサラッと読めるだろうとも思う。

私の拙作は何でも、どこにでも自由に掲載して下さってかまいません。むしろ、していただけると嬉しいです。ただ著作権だけは、私が生きている間は私のものとさせて下さい。死んだら全部、著作権フリーとします。著作権の事はよく知らないのですが、要するに、それによって利益を得るという行為であり、ネット上の掲載なら、それに該当しません。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅生門1

2009-08-06 04:45:16 | 考察文
黒沢明監督によって、芥川龍之介の「羅生門」がつくられた。だか、タイトルが「羅生門」だけであって、作品の内容は、「藪の中」である。

なぜ羅生門というタイトルにしたかは、おそらく芥川の処女傑作だからであろう。しかしなぜ、内容が、「藪の中」にしたかというと。おそらく。「羅生門」を映画にしたら、あまりにも汚いものになるからだろう。しかし芥川は汚い光景を美しい名文で書いてしまっているため、文章を読んでも汚いとは感じられない。はたしていい事なのか、悪い事なのか。汚い風景は汚さを読者に感じさせるのが、いい文章とも言えるのではないか。

また、作品も、羅生門より、藪の中の方が、ずっと優れている。藪の中は、要するに、各個人の認識の違いによって事実はわからない、ということだが、実に面白くまた現実的な問題でもある。また、「羅生門」の論理的矛盾(私が少し無理があると思っているだけで、矛盾と思わない人もいるだろう)も、藪の中では無い。また黒沢明監督の人を一列に並べるやり方も、藪の中の方がやりやすかったのだろう。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

医原病

2009-08-06 04:11:47 | 医学・病気
医原病、とは医療行為によって起こる病気である。要するに医者がつくった病気である。

今では、あまりないが、過敏性腸症候群の患者で、何とか治りたいと思ってドクターショッピングして、開腹手術したケースが少なからずあるのである。開腹手術すると腸管が癒着して、ますます腸の運動が悪くなり、過敏性腸が悪化する。手術の傷跡も残る。

開腹手術したのは、当然、消化器科の外科医である。だからその外科医は、患者が過敏性腸症候群であると見抜けなかったのである。診断できていても、患者のたっての望みだから手術する、なんて事はあり得ないのである。

私も大学の時は、相当、精神科めぐりをしたが、とんでもない医者は、いくらでもいる。ある精神科医は、私が、「内向的な性格で・・・」と言ったら、「ちょっとまって。内向的ってなあに?」と聞き返した。健康な人間には、内向的という事がチンプンカンプンな人がいる。

ある心療内科と標榜しているクリニックでは、私が、「自律神経失調症です」と言ったら、「自律神経失調症って本当にあるの?」と聞き返してきた。思わずふきだしてしまった。教科書に書いてあるじゃないか。胃潰瘍は、消化器自律神経失調症ではないか。喘息は呼吸器自律神経失調症ではないか。それ以外の何だというのだ。さらに言えば、病気は体全身が有機的に関連しあっているから、自律神経が関与していない病気は無い、といってもいい。

こういう医者が結構、いるのである。ヤブ医者は確実に存在する。ヤブ医者だと思ったら、すぐに見切りをつけなくてはならない。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする