小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

志賀直哉

2009-05-26 06:11:08 | Weblog
志賀直哉の「和解」を読む。

「暗夜行路」は長すぎて、かえってこっちの方がよくまとまっている。
志賀直哉の文章は何とも不思議だ。上手くはない、というより、技巧を凝らした美しい文章を書こうという気を持っていないとしか思えない。氏の性格が文章に表れている。だからといって氏の文章に魅力がない、とか、下手とかは全く感じない。それどころか簡潔でキリッとしていて、むしろ魅力を感じる。

氏は自我を持った作家と言われているが、私は氏に自我があるとは思わない。

それにしても、自我があるという事と、威張るという事は全く別のことである。氏の文化勲章を受けた後のインタビューのテレビ映像を観た事があるが、確かに威張っている。

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鈴木宗男

2009-05-26 04:55:10 | Weblog
鈴木宗男の魅力。

鈴木宗男は政治家にありがちな、ねちっこさが無く性格が大らかなのが性格的に魅力的である。イデオロギーはともかくとして。参考人招致で共産党の佐々木憲昭氏に、「おい。あんた。逃げるなよ」と言われても何とも思ってないし、また証人喚問では辻元清美にウソつき呼ばわりされ、そのすぐ後に、辻元氏が公設秘書の疑惑がスキャンダルになって、形勢逆転した。普通の人だったら、「ざまあみろ」と喜んで飛び上がるだろう。しかし鈴木宗男は、全くそんな様子が無かった。その後の辻元氏のみっともない対応は全く情けなかった。鈴木宗男は自民党を離脱したが、彼の見えすいた、お涙ちょうだいのパフォーマンスにせよ、全て一番、効果的な事をやってしまったので、辻本氏は何も出来なくなってしまった。辻本氏の参考人招致にせよ、全然あまい。
外務省で田中真紀子いじめをしたのも、そんな事すれば自分が不利になるのに彼は言いたい事は言わずにはいられない性格なのだ。
自分の築いてきた地位を失っても落ち込む様子が無く、絶えず前向きに生きてるところもすごい。
疑惑の総合商社などと言われていたが、私はそれに反感を感じた。数が多いということで批判するのは単純である。全て政治献金として処理されてはいたが。
こんな例にも共通するものがあると思う。百軒の家から一軒ずつ、十万ずつ盗むのと、一軒の家から一千万盗むのとでは、どっちの方が悪いだろうか。前者の場合、被害者が死ぬ事はないだろうが、後者の場合、死ぬ可能性は十分ある。

それにしても共産党の志位和夫の「確かな野党」は情けなかった。これは矛盾としか言いようがない。どの政党も自分の党の主張が正しいという信念がなければ八百長である。ウソを言ってることになる。自分の主張が正しいと信じるからこそ、たとえ勝ち目がなくても政権をとろうという意欲がなくてはならい。「確かな野党」でも何でもない。政治家という親方日の丸の公務員という安定した職業に就きたいだけじゃないか。その点、民主党は本気で政権奪取しようとしているから偉い。

メール問題で自殺した永田寿康氏は何とも情けない。東大を出て大蔵省にまで入ったのに。野党の仕事は与党の悪口を言う事だから、それは全く悪くはない。ただ言うのに適切な野次、悪口というものと、与党の政策と全然、無関係なおかしな野次との区別というものがわからないのだろうか。


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女医

2009-05-26 03:34:15 | 医学・病気
ある精神科病院に勤務していた時の事である。私は余所者の常勤だったが、他の医者は院長の出身校の医者ばかりだった。医局に所属していると、色々、医局のしがらみがあってうざったいのだが、医局に属していると何事につけ安全で面倒見がいいのである。振り切る事は出来にくい。ちょうど芸能人が、人気が出ると所属事務所から独立したがるのと似ている。私は医局なんてうざったいものに拘束されるのはまっぴらなので、そんなものは、はなから頭にない。

医局に所属すると二年目からは僻地に一年か二年か一生か派遣される。ある、きれいな女医が派遣されてやってきた。私が挨拶しても訝しそうに私を見て返事をしなかった。この理由は見当がついた。男性不審症なのだろう。病院に慣れて後で彼女が言っていたが、医局にいた時、上の医者に、「お前、どんな下着はいてんだよ」とか、からかわれたそうだ。全くレベルが低い。彼女は親が内科医だった。まあ、私立では生徒は90%以上、親が医者だから、それが普通ではあるが。

そこの病院は医局の話題と川崎のソープのだれちゃんが、どうのこうのという話ばかりで聞いてて気持ちが悪かった。そこの医者は彼女にセクハラはしなかったが、ともかく下ネタばかりで、しかも面白くない。

親が医者で医学部に入って医者になった女医は、どんな気持ちなのだろう。見てて何となくほほえましい感じがする。



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