’ちゃんg’ の ’ぶろg’

読書メーターの記事は娘へのメッセージです。将来、同じ本を読んでくれたら嬉しいです。

12月の読書メーター

2022-01-02 | Weblog

12月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:3235
ナイス数:219

きのうのオレンジきのうのオレンジ感想
作者は現役の看護師。看護の立場から癌宣告されてからの患者の心の内面・移ろいを克明に描き出す。癌治療の現場から癌の進行状況まで実にリアルで、読んでるこっちが癌患者になってしまったような錯覚を起こす。主人公は周囲から双子と勘違いされている兄弟。あまりにも似ているそうなので「お父さん、同じ人?」と途中から異母兄弟(母は双子)かとも思ったが、そんな裏設定もなく。若くして癌に罹ってしまった遼賀。神様はいい人からお召しになるのだな、と最近の出来事と重ねて思い出す。
読了日:12月28日 著者:藤岡 陽子


傷痕のメッセージ傷痕のメッセージ感想
イッキ読みです。面白かったです。でも、あとから冷静になって考えてみると、胃壁の暗号・・誰も気づかなかったらそこでEND、電子版って文字の大きさでレイアウト変わるよね?刑事の勘を多用しすぎ、実家が火事になったのに何事もなかったのよう、28年ぶりに遺骨が見つかったからって何?喫煙所でタバコ吸ってるって証言したとき怪しいって思ったよね?副甲状腺の組織を調べてX性染色体の遺伝性疾患ってDNA鑑定でよくね?極めつけは土壇場での姉弟設定などなど。でも面白かったんですよ。信じてもらえないかもしれないけれど。

読了日:12月27日 著者:知念 実希人


ほたるいしマジカルランドほたるいしマジカルランド感想
ほたるいしマジカルランドという遊園地を舞台にした、そこで働く人々の日常とちょっとした出来事について。月曜日から土曜日まで日替わりで主人公が交代し、それぞれがゆるく繋がっている。日曜日はエピローグ。寺地さんの小説には必ず登場する超然とした女性、紗英。APAホテルの社長としかイメージが湧かない国村市子さん、神木隆之介としか思えない佑。一角獣に乗っても夢が叶わなかった幹。三角おにぎりをもらった八重子。引退ライブをしてもらった勝頼。ひそかに琴音に想われていた宮城。すべての人々が愛おしく思えてくる。そんなお話。
読了日:12月27日 著者:寺地 はるな


黄金雛 羽州ぼろ鳶組 零 (祥伝社文庫)黄金雛 羽州ぼろ鳶組 零 (祥伝社文庫)感想
本編読了してからの零巻で火喰鳥コンプ。尾張藩火消全滅の全容が明らかに。こりゃ伊神様、復讐の鬼にもなるわ。あと、源吾と進藤内記の確執について。最初は仲良かったんだけれどねぇ・・残念。それにしても、みんな若い。読む順番としてはやっぱり出版順(襲大鳳の前)なんだろうけれど、後悔するってほどじゃなかったです。
読了日:12月23日 著者:今村翔吾


BlueBlue感想
今さらながら2019年の年間おすすめ本ランキング一位だったので借りてみた。平成の風俗・文化・時代背景を、これでもかっ!というほど詰め込んだ殺人事件。ちょっとウザいくらいだったけど、第一部、幕間、第二部ととても練られた構成で読み応えがありました。人生の半分以上が平成だったからなぁ。確かに戦争はしなかったけれど、いろいろあったな。インターネットが普及して全国民発信者となり、社会の暗部が詳らかになった時代だったと思う。令和は監視カメラと画像解析がさらに進んだ時代になるんだろうな、などど考えながら読了。
読了日:12月14日 著者:葉真中 顕


あしたはれたら死のう (文春文庫)あしたはれたら死のう (文春文庫)感想
まずタイトルが重い。橋から飛び降りて心中をはかった高1の男女。女生徒が助かり一命をとりとめたが直近数か月の記憶を失い、さらに別人格となってしまった。彼女と彼の関係は?心中の動機は何だったのか?さらに後追い自殺者も出て、、、と韓国ドラマのような面白さ。第三の謎で大どんでん返しを期待してたけど、それはなかった。「大人は狡い、大人は酷い」「どうして大人が先にわたしたちを裏切るの?」という子供の問いかけにどれほど共鳴できるかだな。もうじゅうぶん年齢を重ねてしまったよ、母さん。雨の音も雨の匂いも何もかもが懐かしい。
読了日:12月11日 著者:太田 紫織


襲大鳳(下) 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)襲大鳳(下) 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)感想
ラスト怒涛の100ページは珠玉のセリフの数々!「火消ってやつは何も変わっていねえようだな」「必要とあれば拙者も共に腹を切ります」「推して参る」「この火事は・・・この火事は消さねばなりませぬ」「八重洲河岸定火消!!火を滅せよ」「応!!」「笑って踊れや!にっこりに組!」「喰・や・って・って・やる・みろ」「あんたを超えて鼻をあかしてやろうと・・・」「とっくに超えているさ」蝗の秋仁、九紋龍の辰一、縞天狗の漣次、八咫烏の勘九郎、菩薩の内記、火喰鳥の源吾。最後はアベンジャーズか絶対魔獣戦線バビロニア級の感動がー!!
読了日:12月09日 著者:今村翔吾


襲大鳳(上) 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)襲大鳳(上) 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)感想
とうとう来てしまった最終巻の上。火喰鳥のルーツに迫る18年前の大学火事の真相とは?かつて火聖と呼ばれた男は英雄なのか悪魔なのか?謎が謎を呼ぶ爆発炎上、度重なる出動に次の世代がどんどんと育ってゆく。ってか、進藤内記って人身売買してたよね?何でいい人になってんの?まさに今村マジック!
読了日:12月06日 著者:今村翔吾


双風神 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)双風神 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)感想
今度の舞台は大坂。炎の竜巻「緋鼬(アカイタチ)」を人工的に作り出し、人々を恐怖の底に突き落とす。目的は?下手人は誰だー!・・なんちゃって。大坂火消たちとの対決は見ものですが、最終章に向かっての踊り場的な展開となりました。事件の発端となった土御門との決着や武蔵の恋路、新之助、彦弥も、蟒蛇でさえ。いや~、みなさんキュンキュンじゃないですが。最後にはみんな一切合切決着つくんでしょうか?最終巻へ急げ!!
読了日:12月06日 著者:今村翔吾

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