8月の読書メーター
読んだ本の数：6
読んだページ数：1978
ナイス数：160
2つの粒子で世界がわかる 量子力学から見た物質と力 (ブルーバックス)の感想
アマゾンにお勧めされてポチってしまった。アマゾン恐るべし。ボーズ粒子とフェルミ粒子の話。ボーズ粒子はボーズ・アインシュタイン凝縮により超流動を起こす。壺に入れた液体ヘリウムが側面を伝って漏れ落ちる。レーザー冷却ミリケルビン、蒸発冷却ナノケルビン。ロシアの物理学者ランダウ偉い人。フェルミ粒子は超伝導を起こす。超伝導キットなるものが売ってて大学の実験では定番らしい。遺伝子組み換えキットとか、最近は何でもキットになってるもんじゃのう。終章7章はギブ。「記憶力のよい人は～」のところからサッパリわからんかった。
読了日：08月15日 著者：森 弘之
ドッグレースの感想
しまった！もう読んでしもうたー。今回も超絶おもしろい。矢能が面識もない売人の殺人事件の冤罪を晴らす、っていつからそんなにいい人になったんだ？ウケる。美容院のおねえさんともお近づきになったことだし、シオリンのためにガンバレ矢能！次回作も楽しみです。
読了日：08月14日 著者：木内 一裕
世界のビジネスエリートが身につける 教養としてのワインの感想
ワイン初級～中級者向け。ワインの基礎から最近のビジネスシーンまでを広く浅く網羅している。ここ10年ほどワインから遠ざかっていたので最近のワイン事情がアップデートできた。「ルディーの偽造ワイン事件」は知らなかったなー。そういえば当時ヤフオクでロマネ・コンティが17万円で出品されてたけど、あれがそうだったのかな？ともあれ、ワイン関係の本は読んでると当時のことが思い出されて楽しくなってくる。
読了日：08月12日 著者：渡辺 順子
凍てつく太陽の感想
この時期、このタイミングでこの本が手元に届いたことに何か意味があるのだろうか。重厚かつ混沌とした世界観が読者に思索を要求する。物語は終戦間際、特高警察官だった日崎八尋は陰謀により殺人事件の犯人に仕立て上げられ網走刑務所へと投獄される。その殺人事件の裏に隠された真実とは？徴用工問題、アイヌ文化、旧土人保護法、皇国臣民、特高警察、ゾルゲ事件、網走刑務所、ガダルカナル島、八紘一宇、理研のニ号研究、北海道空襲。史実に基づいた様々な事件を一つの物語として昇華させた類まれなる作品でした。最後に救いがあります。
読了日：08月11日 著者：葉真中 顕
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣の感想
図書館で借りた後、買ってきました。これは娘にも読ませよう。「先進国」と「途上国」という分け方から収入を基準とした４つのレベルへ。世界はどんどん良くなって（進化して）いる。地球の人口は100～120億人で安定する。赤ちゃんの生存率の高さは、その国の社会基盤の成熟度を表す。収入が高くなれば女性1人あたりの子供の数は減る。2040年にはレベル４に占める先進諸国以外の割合が60％を超える。人間の持つ○○本能という切り口もいいし、著者の経験談・失敗談がデータの羅列だけでない本書の主張に深みを与えている。
読了日：08月05日 著者：ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド
ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来の感想
図書館本あにはからんや下が先に来た。衣食住カツカツで生きていた人類が信用を糧に産業を興して現在の社会を構成し、未来はどうなってゆくのか？ホモ・サピエンス（人類）は神（デウス）へと進化を遂げるのか？を考察する。前著「サピエンス全史」を上梓しているからか、チョムスキーやカールワイツよりも確実性が増しているような気がする。神が死んで、政治が死んで、データ至上主義へと進化した未来にはどんな産業が生まれているのだろうか。紙幣・貨幣は今世紀中になくなっている気がする。文庫本になったら買おうっと。
読了日：08月02日 著者：ユヴァル・ノア・ハラリ
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