1月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1383
ナイス数:202
皇帝のかぎ煙草入れ【新訳版】 (創元推理文庫)の感想
裏表紙に「女王クリスティを驚嘆させた不朽の傑作長編」とか、あとがきに「掛け値なしの傑作だ。何の予備知識もなしに読んで欲しい。」とか書いてあるので何の予備知識もなしに読んでみた。1942年に書かれたにしては古臭くなく(初版は2012年)まぁ読みやすかった。だが、しかし!どこが?クリスティが脱帽するというトリックとやらも、そこまで読み取れませんでした。たぶん、読み手の問題かと思います。すみません。読了日:01月30日 著者:ジョン・ディクスン・カー
パラソルでパラシュートの感想
クールで天然な不思議ちゃん、駆け出しの芸人にストンと恋に落ちる。お互いアラサーじゃボーイでもガールでもないけれど、これは間違いなくボーイミーツガール。大好物です。会話のテンポもよく、みんな優しく安心して読んでられる。創作コントもふつうにおもしろかったし。いや~、この世界にずっと浸っていたい。。。というかぐるぐるさんの役でいいからこの仲間に入りたい。
読了日:01月16日 著者:一穂 ミチ
新しい星の感想
未熟児として産んだ子を亡くした青子、乳がんで乳房を切除した茅乃、引きこもりの玄也、合気道部元主将の卓馬。大学の同じ部活で仲の良かった男女4人がそれぞれの道を歩み、それぞれの事情を抱えて10年ぶりに出合う。その後10年の友情の物語。アン・ハサウェイの「ワン・ディ」のような少ししんみり、心に残るお話でした。私もせんねん灸ユーザーです。せんねん灸、いいですよ。
読了日:01月14日 著者:彩瀬 まる
同志少女よ、敵を撃ての感想
本屋大賞受賞作。戦況にしろ武器兵器にしろ緻密なデティールが物語を一層重厚で壮大なものに仕上げている。スターリングラードでの市街戦とケーニヒスベルクでの尋問からの流れはまるで映画のよう。本心を見せない秘密警察(チェーカー)のオリガはウクライナ人を奴隷化しようとしたドイツ人もソ連人も抹殺したかった。しかし寝食を共にした仲間にだけはシンパシーを感じていて最後には仲間のために命を落とすという究極のツンデレよ。サブキャラでさえこの作り込みなんだから、主役級や周囲の人物造形がハンパねぇ。これがデビュー作とは!
読了日:01月08日 著者:逢坂 冬馬
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