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フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔 (講談社現代新書)の感想
原爆もコンピューターもどっちかだけでスゴイ発明なのに、ほぼ同時期にその両方の開発の中心となった人物。ギフテッドな数学者としてだけでなく、極めて有能なリーダーで開発のプロデューサー的役割だった。「人間のフリをした悪魔」との副題がついているが、社交的でユーモアがあり恩義に厚いが裏切者には容赦ない、という印象。予防戦争にしても自分が当事者でなければ一定の理解者がいるだろうし。キラ星のごとき数学者、物理学者が大勢登場し功績と逸話が半々くらいでとても面白い。往年のテレビ番組「関口宏の知ってるつもり」みたいだった。
・ノーベル研究所のリーゼ・マイトナー、ウランの原子核が分裂する際に陽子質量の5分の一が消滅することを発見した人。
・フックス事件。クラウス・フックス、筋金入りの共産主義者で「発明開示書」をソ連に横流しした人。
・1957年2月8日、53歳で死去。
読了日:01月10日 著者:高橋 昌一郎
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