9月の読書メーター
読んだ本の数：4
読んだページ数：1819
ナイス数：70
暗約領域 新宿鮫XIの感想
前作からのブランクが長かったこともあり、途中までは長～～い説明書を読んでるようだった。読み応えというか満足感はあったけど、中国、北朝鮮、公安、薬、殺し屋、ヤクザ、新宿と警察小説としてはパターン化してきたかな？もちろん現在の犯罪事情や時代の変遷など、緻密な取材に基づくプロットが脇を固め、エンターテインメントとして第一級の作品であることは間違いない。しかし、このままの方向性で進んでしまうのは、第一作目からの読者としてはチト寂しいものがあるなぁ。
読了日：09月30日 著者：大沢在昌
時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体 (ブルーバックス)の感想
ニュートン、ガリレオから量子重力理論、弦理論、超弦理論まで。文系の大学生を対象に物理の歴史を講義しているだけあってツボを押さえつつ数式は最小限、イメージ図も豊富でとても分かり易くまとまっている。「時間とはなんだろう」という問は「宇宙とはなんだろう」と同じ問題。「光速度不変の法則」より「動くと時間が遅れる」「時間は光速で進んでいる」ということは、光速の住人（電子とか）から見ると人の世は光速で進んでいるんだねぇ。「時間の別名、重力」、光、電磁波、磁場、「波でも粒子でもなく、その両方の性質を持つもの」、量子。
弦理論のランドスケープ問題、ブレーン宇宙仮説、ホログラフィー原理、行列理論（BFSS行列理論、IKKT行列理論）、ループ量子重力理論、因果的動的単体分割法。
読了日：09月28日 著者：松浦壮
ナンバーの感想
警視庁捜査二課、第一から第五まである各知能犯捜査係がナンバーと呼ばれている。主人公西澤の所属するのは第三知能犯係、通称三知（サンチ）。横領や詐欺といった経済事件・企業犯罪の端緒となるのは、捜査員が自分で見つけてくるようだ。まるで東京地検特捜部みたいだな。しかも、某名探偵マンガ並みに事件に出くわす。そんなに事件多いのかな？この本ではまだまだ半人前の西澤だが今後成長する機会はあるのだろうか。「トラップ」という続編があるようなので、そちらも読んでみたい。
読了日：09月16日 著者：相場 英雄
源氏物語を知っていますか (新潮文庫)の感想
知りませんでした。まさに平安のレディースコミック！もっと茫洋とした典雅な物語かと思ってたら、縁戚関係入り乱れての～（以下自粛）こんな物語が１０００年前に書かれてたとは驚き。しかも１０００年読み継がれてきたってのもすごいね。現在書かれた本で１０００年後まで残る物語ってなんだろうと考えながら、最後の方は飛ばし読みしながら考えてました。やっぱりエロか？
読了日：09月16日 著者：阿刀田 高
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