’ちゃんg’ の ’ぶろg’

読書メーターの記事は娘へのメッセージです。将来、同じ本を読んでくれたら嬉しいです。

7月の読書メーター

2020-08-03 | Weblog

7月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1922
ナイス数:181

ガットショット・ストレートガットショット・ストレート感想
刑務所帰りの運び屋(トランスポーター)って!?否が応でもアノ人を連想させる(笑)周りを固めるのは天才的なウソツキの美女フジコちゃん、アルメニア人のマフィアを束ねる美貌の元カノ、冷酷無比なラスヴェガスのボス、そしてターゲットは聖遺物の包皮(割礼のアレ)とクライムとコミカルのはざまを揺蕩うコンゲームっつーか、映画にしたら面白いだろうなー。最後は甘酸っぱくてツンデレ最高。ググッたら聖遺物の包皮ってホントにあるらしくって、その他聖遺物雑学を得られて勉強になりますた。
読了日:07月23日 著者:ルー・バーニー


([ほ]4-1)活版印刷三日月堂 (ポプラ文庫)([ほ]4-1)活版印刷三日月堂 (ポプラ文庫)感想
職人気質のワケあり女子が、埼玉県の川越で祖父の営んでいた小さな活版印刷所を一人で復活させ、その印刷所を中心に徐々に人の輪が広がっていく様が優しい口調で語られる。高浜虚子の「桐一葉」や宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」、いろは歌などの文学エピソードを絡ませながら、活版印刷の魅力によってわだかまりを持った依頼人の心を変えていく。小学校のころ、可愛がってもらった大工のおじさんに金属バットに活字でイニシャルを打ってもらったのを思い出しました。懐かしいな。
読了日:07月18日 著者:ほしお さなえ


ミナトホテルの裏庭にはミナトホテルの裏庭には感想
寺地はるなさん、4冊目。「温かな涙に包まれる感動作」と書いてあったけど~、地味だったな。期待してた笑かし成分も皆無。印象に残ったのは、赤ちゃんを育てる大変さ、いけ好かない職場の先輩、がんばりすぎて鬱になった友人、DVの描写がリアルすぎて、身近にモデルとなる人がいたんだろうなと心配になってしまう。赤ちゃんは寝ないよねー、ウチもホント寝なかった。
読了日:07月11日 著者:寺地 はるな


新装版 殺戮にいたる病 (講談社文庫)新装版 殺戮にいたる病 (講談社文庫)感想
エロ・グロ、タナトスは置いといて、叙述トリックの最高峰とやらについて。「どゆこと?」。これ、初読でパーっと霧が晴れるように最後まで内容が理解できた人いるんかな?ええ、再読しましたとも。再読する際、段の初めに名前が書いてあってとっても便利でした。そのための見出しだったんですね。ミスリードも含めて、この本一冊まるごと読者を騙すための壮大な装置だったともいえる。いや~、再読しないと納得できない叙述トリックなんて叙述トリックじゃないっすよ、フーンだ。(負け惜しみ)
読了日:07月10日 著者:我孫子 武丸


東京すみっこごはん 雷親父とオムライス (光文社文庫)東京すみっこごはん 雷親父とオムライス (光文社文庫)感想
「おいしくなあれ」と念じながら誰かのためにごはんを作る。作ったごはんを「おいしい」と言って喜んでもらえる。食べたら「作ってくれてありがとう」と伝える。そしてまた、誰かのために「作ってあげたい」と思う。そんなあたりまえのやり取りが、あたりまえのように毎日続いて行く。それはとても貴重で幸運なことなんだな、と思い出させてくれる物語でした。
読了日:07月05日 著者:成田 名璃子


ビオレタビオレタ感想
寺地はるなさんのデビュー作。ちょっとかわった雑貨屋さん「ビオレタ」を舞台に、自己肯定感の少ない女の子が自分の居場所を見つけるまでの成長の記録。みんなそれぞれに日常の苦悩や葛藤を不器用ながらも乗り越えて生きている、その地に足のつき方が丁寧に語られています。妙さんは「境界の彼方」の栗山さんに脳内変換して読んでました。もうちょっと笑いを取りに来てもよかったかな?さて、次も楽しみです。
読了日:07月03日 著者:寺地 はるな

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