9月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2027
ナイス数:174
大名倒産 下の感想
貧乏神に続いて七福神、薬師如来、死神まででてきた。借金の結末は常識的なところで、まぁ作家性なんだろうけれど正攻法で納めて欲しかった。長期連載のせいかところどころ迷走していたような。。大名と商人の関係性、繁文縟礼、領地経営という観点から見たお金の流れなど読みどころは多く、現代の経済活動に当てはめながら読んでみると面白かった。
読了日:09月25日 著者:浅田 次郎
大名倒産 上の感想
天下泰平の二百有余年に積もり積もった借金が25万両。利子さえも払える見込みのなくなった越後丹生山三万石のお殿様が画策したのが「大名倒産」。借りられるだけ借りて蓄財し「お断り」で借金をチャラにして、家督を譲った妾腹の三男に腹を切らせお家の「お取潰し」を狙う。この業腹なご隠居に真っ向挑むのが21歳の若きお殿様、13代目松平和泉守。誠実で実直な人柄に賛同者が集まり、さて、どのように収束するのか?と思って読んでたら貧乏神が登場するところが浅田次郎。ちゃんと決着つくのかな?下巻へ。
読了日:09月25日 著者:浅田 次郎
黛家の兄弟の感想
タイトルは地味だが超絶おもしろい!「高瀬庄左衛門御留書」と同じく神山藩を舞台にした復讐活劇とお家騒動なのだが、何しろ文体が美しく整っていて読み易い。「高瀬~」の時も思ったが、情景描写が秀逸。加えて今回は胡弓を奏でるシーンもすばらしい。幾重にも絡まった謎、ストーリーテリング、伏線回収、エピローグと文句のつけようがない。これは追っかけなければなりません。はい、次の「霜月記」で直木賞あげます。
読了日:09月16日 著者:砂原 浩太朗
看守の流儀の感想
刑務所の習慣や隠語について詳しくなれる。犯罪者とそれを監視・矯正する刑務官の話なので、そこはかとなくダークな雰囲気が全編に漂っている。思考的にもね。顔に真一文字な傷を持つ火石(ひいし)警備指導官のマジカルでミステリアスな言動の謎が最終話で詳らかにされるが、こりゃ~続きが読みたくなっちゃうね。
読了日:09月11日 著者:城山 真一
プロジェクト・ヘイル・メアリー 下の感想
大興奮で読み終えた上巻からしばらく時を経て下巻と再会。待ってたよ~!先に図書館から下巻が届いて最初の方読んだけどチンプンカンプンだった記憶が蘇る。地球から13光年も離れた漆黒の宇宙空間で絶望的な困難が次々に襲いかかり、それをバディのロッキー(蜘蛛のようなカブトガニのような異星人)と乗り越えてゆく。宇宙船の中はイメージしにくかったり地味だったりするのだが、出発前の地球の様子が交互に織り込まれ映画的にも期待が持てる。最後のシーンは「クラウド・アトラス」のトム・ハンクスとイメージが重なる。ちょっと涙でた。
読了日:09月11日 著者:アンディ・ウィアー
キングダム 65 (ヤングジャンプコミックス)の感想
この夏は映画キングダム2を観てからキングダムにハマって、続きが気になりアマプラでシーズン4まで追っかけて、マンガは習志野の湯~ねるや快活CLUBに通ってやっと最新刊まで追いついた。ツンデレ羌瘣(きょうかい)最高。
読了日:09月07日 著者:原 泰久
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