’ちゃんg’ の ’ぶろg’

読書メーターの記事は娘へのメッセージです。将来、同じ本を読んでくれたら嬉しいです。

1月の読書メーター

2020-02-03 | Weblog

1月はベートーベンの第九の歌詞を覚えるのが大変でした。3月に合唱デビューします。

1月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1867
ナイス数:77

大きな鳥にさらわれないよう (講談社文庫)大きな鳥にさらわれないよう (講談社文庫)感想
現代文明が崩壊した遥かな未来、少なくとも8000年以上先の地球のお話。人類の絶滅と進化について語った文学作品。最後に残った人間はどのように息絶えるのか、進化した人間を見て人類はどのような反応をするのか?を想像力を駆使して語りかける。読んでる最中、ずっと市川春子の「宝石の国」が頭にあった。あるいは「火の鳥」。読み終わったら、なんか今まで使ってなかった脳の機能の一部がアクティベートされた感じ。
読了日:01月30日 著者:川上 弘美


もぐら (中公文庫)もぐら (中公文庫)感想
生田斗真の映画「土竜の唄」(もぐらのうた)と勘違いしてた。バイオレンス無双。どっかで観たような読んだような、いろいろな要素をつめこんだエンタメ小説。シリーズ化されているようだけれど、次はどうやって出て(出所)くるんだろうか?
読了日:01月25日 著者:矢月 秀作


モスクワの伯爵モスクワの伯爵感想
帝政ロシアが終焉を迎え貴族達が銃殺されるなか、モスクワのメトロポールホテルで一生軟禁生活を送ることを余儀なくされた伯爵のホテルライフについて・・と書くと超絶ツマらないけれど、この本は買いです。何かいいこと、お祝い事があったときに自分のために買います。自分にとって宝物のような本を見つけました。アンナが海にまつわる話をしたときの切なさ、ブイヤベースの夜、ソフィアがデザートのために奮い起こした勇気、ソフィアのため夜のモスクワに飛び出した伯爵、友情、すべてのシーンが愛おしい。えー、何でみんなもっと褒めないの??
読了日:01月22日 著者:エイモア トールズ


弾正星 (小学館文庫)弾正星 (小学館文庫)感想
室町幕府末期に実在した松永弾正久秀の青春時代から死に様までを蘭十郎という架空の語り部を通してその時々の内面を描く。前半は狂気とエロス(絶対に娘には勧められない)。しかし、流石は芥川賞作家。言葉を自在に操り戦国時代の殺伐とした雰囲気、不潔で暗い京都、そして人の命の軽さを実にリアルに紡ぎだす。読後にネットで調べたところ、意外にも史実が多く含まれていることに驚いた。今までは信長側からの視線で語られることの多かった松永弾正。こんなドラマッチックな男の一生があったとは。でも大河は無理。エロだから。
読了日:01月14日 著者:花村 萬月

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