’ちゃんg’ の ’ぶろg’

読書メーターの記事は娘へのメッセージです。将来、同じ本を読んでくれたら嬉しいです。

11月の読書メーター

2021-12-06 | Weblog

11月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2236
ナイス数:190

玉麒麟 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)玉麒麟 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)感想
久々に夜中までかかって最初から最後までイッキ読み。面白かった~。今回の主役は新之助。濡れ衣を着せられ、ありえないほどの包囲網を敷かれている中、少女を守りつつ逃走する。いいやつだ~。そして、普段はいがみ合っていても仲間のためにひとつにまとまっていく火消軍団に胸アツ!事件の真相に近づくとその過去シーンを遡って再現する構成もいい感じだし「に組」辰一との対決アクション・シーンも最高。はぁ~、シリーズ終盤に向かっていくのが切ない。
読了日:11月30日 著者:今村翔吾


狐花火 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)狐花火 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)感想
前半は田沼意次肝煎り「鳶市」の最中に発生した火事に、いままでのオールスターキャスト総出演によるお宝シーン満載。まるで映画キャノンボールを観ているよう(古すぎ!)この一連の付火の手口は明和大火の下手人で2年前に火刑となった秀助?話をややこしくする番付狩り慶司や共同戦線を張ることとなった要人。要人の今後に大いに期待!そしてやっぱりこの人、死を覚悟した源吾が新之助に後を託したシーンには鼻の奥がツーンとする。そして鮮やかに事態を解決する結末に今回も大興奮で読み終えました。
読了日:11月30日 著者:今村翔吾


貝に続く場所にて貝に続く場所にて感想
今年上半期の芥川賞受賞作。コロナ禍で国境を往来することが困難な現在のドイツ、ゲッティンゲン。3.11の震災で行方不明となった友人野宮との邂逅から物語は始まる。彼は幽霊なのか生者なのか、冥府の話なのか内面の話なのか。量子的な振る舞いのように状況が判然としないまま物語は進む。震災から9年が経ち、薄れゆく記憶に対する後悔と慚愧。それぞれの過去に折り合いをつけ前に進むためにビスマルク塔を訪れる聖女たち。惑星の小径や絵画はグーグル検索しながら読むとより深く理解できます。最後はインターステラーの5次元空間だった。
(メモ)カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ「氷海」アルトドルファー「アレキサンダー大王の戦い。カトッリックの聖女、ウルスラ、アグネス、バルバラ、アガータ、カタリナ。
読了日:11月21日 著者:石沢 麻依


終末のフール (集英社文庫)終末のフール (集英社文庫)感想
8年後に小惑星が衝突し人類は滅亡すると報道されてから5年、比較的落ち着いてきた「ヒルズタウン」に住まう住人達の非日常の日常を描くディストピア小説。表題作を含む最初の3話は、鬱々とした男たちのあまり救いようのない話。その次の彼氏を作るために行動を開始する「冬眠のガール」は面白かった。あと各話の登場人物が不思議なつながりで再登場する「演劇のオール」も。人類は破滅の直前まで日常を求めるんじゃないかな。
読了日:11月13日 著者:伊坂 幸太郎


夢胡蝶 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)夢胡蝶 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)感想
苦界・吉原を舞台とした情念渦巻くミステリー。今回もシビレる台詞が目白押し。「いいか?」「助けて」「女の頼みは断らねえ」、「喰ってやってくんなんし」「ああ、喰ってやる」、「ーー誇ってくれていいぜ。」煉獄さんかーーっ!!もっと悲惨な結末を予想していたけれど、そのへんはうまくまとめましたね(喜)。作品とともに登場人物が成長していく感じ、ホントお勧めです。
読了日:11月06日 著者:今村翔吾


菩薩花 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)菩薩花 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)感想
いやー、今回も燃えた!半分くらいから頁を繰る手が止まらずイッキ読み。前半の導入部はまんまとやられたが、全然悪い気がしない。最後の火消シーンは出色の出来。今までで一番よかったんじゃなかろうか?あと新之助がチョーカッコよかった。「お見事。次はもう少し上にお願いしますよ。」シビれるー!(ご、語彙が。。。)
読了日:11月02日 著者:今村翔吾

読書メーター

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする