’ちゃんg’ の ’ぶろg’

読書メーターの記事は娘へのメッセージです。将来、同じ本を読んでくれたら嬉しいです。

9月の読書メーター

2023-10-07 | Weblog

9月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1184
ナイス数:114

死に神のレストラン死に神のレストラン感想
「アルファポリス」って知らなかったけど「小説家になろう」みたいな投稿サイトで人気がでて出版に至ったようだ。現世に強い未練が残っているため成仏できないが思い出に残る料理を食べて昇天するためのレストラン。ホンの一瞬現世に干渉できるという、流れの料理人やら珈琲店が登場しそうな設定だが「お前(主人公)はすでに死んでいる(byケンシロウ)」のがちょっと違う。1~3話目はウジウジしていていただけないが(未練を残して死んでいるのでしかたないけれど)猫と最終話はなかなか良かった。最初の方は出版のための書き下ろしかな?
読了日:09月19日 著者:東万 里央


オービタル・クラウドオービタル・クラウド感想
超絶面白い!こんな本に出合えるとは、なんて幸運なんでしょう。まるで道を歩いていて1万円拾ったような。(拾ったお金は届けましょう)スパイ物としてジェイソン・ボーンより面白い。イーロン・マスクは確実にロニー・スマークの後を追いかけているし、カズミ、アカリ、アゲハ、関口、CIAとまさに天才たちの遊ぶ庭。通勤時間は至福の時間でした。
読了日:09月16日 著者:藤井太洋


ハンチバックハンチバック感想
なかなか痛い小説です。ぜんぜん馬鹿にした意味でなくて、心に刺さる、というよりはやっぱり痛い。芥川賞受賞作。ハンチバックとは「せむし男」のせむしのこと。主人公は著者と同じ遺伝子異常の重度障がい者。導入部のエロティックな部分にしろ、現代の風俗事情、最後のギミックなど、賞を切望しているというか、何とかこの世の中に爪痕を残したい、みたいなものが伝わってきて、選考委員は同情票か?などと不遜なことを考えてしまう。ともあれ、ハンディキャップの人の内面という意味では衝撃的であり、世の中に一石を投じたのは確かだ。
読了日:09月07日 著者:市川 沙央


名探偵外来 泌尿器科医の事件簿名探偵外来 泌尿器科医の事件簿感想
これは面白い!本業はお医者さんか?と思ったけど、いろいろなジャンルの本を書いているようだ。思わずクスリとしてしまう医療関係あるある話は、取材協力者とかなり親密にならないと書けないのでは?反面、事件の内容はネットのメディカル相談の犠牲者、育児本を信奉して無意識の児童虐待、〇〇〇の幻肢痛、人口透析患者に対する偏見(長谷川豊か!)と、かなりシリアス。登場人物のキャラは立っているし、同期生との距離や忍者との三角関係に発展しそうな展開など、ぜひともシリーズ化を希望します!
読了日:09月03日 著者:似鳥 鶏

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