ダンワールドから皆さまへ

体と心と脳の健康づくり
人と社会と地球の健康づくりをサポートします。

四神相応とは

2019-06-15 08:36:41 | コラム

古代の中国では、東西南北の4つの方向に、野獣のような姿をした神がいると考えられていました。そして、この4つの神にちなんで建物や家の立地場所を選ぶことが推奨されました。この考え方のことを「四神相応」(しじんそうおう)といいます。

 

四神とは、古代中国で東西南北の4つの方向にいるとされた神です。中国の神話に登場します。神といっても珍獣のような姿をしており、いわゆる「霊獣」(聖獣)です。

 

四神にはそれぞれ名前がついていて、東にいるのが「青龍」(せいりゅう)。西にいるのが「白虎」(びゃっこ)。南が「朱雀」(すざく)。北が「玄武」(げんぶ)です。四神は各自の担当する方角において、人間たちを守ってくれています。

 

現代の風水では、この4つの神の配置もとに、理想的な住居を追求します。それぞれの神を特定の「地形」に置き換えたうで、その地形の条件を備えた場所こそが、理想だと考えているのです。その考えによると、東の理想的な地形は「川」です。西は「大きな道」。南は「平野、池・沼」。北は「山」です。これらの立地条件をそなえた場所こそが最高の「吉」をもたらすといいます。

 

昔の中国の支配層は、どこに都を定めるべきか、熱心に研究を重ねました。皇帝や貴族たちにとって、王朝や一族を末永く繁栄させることは極めて重要な問題であり、なるべく好ましい場所に宮殿を建て、先祖を埋葬しようとしていたのです。その際に重視したのが四神相応です。

 

四神相応は日本にも伝わりました。京都の平安京は、東に鴨川、西に山陰道、南に巨椋池と平野、そして、北に船岡山や鞍馬山がありました。まさしく四神相応に則した都市だったと考えられています。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。