ダンワールドから皆さまへ

体と心と脳の健康づくり
人と社会と地球の健康づくりをサポートします。

瞑想と自尊心

2021-02-11 18:58:29 | コラム

こんにちは、ダンワールドです。

 

米国のジャーナリストのグロリア・スタイネム氏は、

フェミニスト運動を率いた活動家として有名です。

 

アメリカはもとより、

世界中の人々に大きな影響を与えました。

 

ジュリアン・ムーア主演で、

伝記映画の準備が進んでいると伝えられています。 

  

スタイネムは、フェミニズム運動において

まず重要なのは社会変革の実現であり、

内面を変えるのはその後だと考えて、

「外界の変革」を推し進めるために全力を注ぎました。

 

ところが社会が変わりはじめても、

自分の能力やせっかくの機会を

生かすことのできない人が多いことに気づきました。 

  

そんな人たちをつぶさに観察したところ、

自信を喪失している傾向が強いことが分かりました。

 

世の中にふたつと存在しない

ユニークな自分自身に対する信頼、

あるいは、

あるがままの自分に価値があると考える

「自尊心」が足りないのでは、と感じたそうです。 

  

自尊心を育む方法として、

スタイネムが注目したのが、瞑想でした。

 

瞑想により、過去の自分に戻っていき、

これまでの人生で受けた深い傷を癒やしてあげられる、

と考えたのです。 

  

自尊心は、人生を謳歌するためのカギです。

 

瞑想は自尊心を蘇らせてくれます。

 

あるがままの自分が愛され、

その価値が認められ、

貴重な存在なのだという確信をもたらしてくれます。 

  

受験競争が重視される教育、

性・人種・学歴による差別など、

社会には個人の自尊心を揺るがすような

マイナス要素がいくつもあります。

 

自分らしさをなくさないためにも、

ふだんの生活に瞑想を取り入れてみませんか。 


庭造りで自然愛を磨く

2021-02-03 10:40:38 | コラム

こんにちは、ダンワールドです。 

  

庭園は、

人々の美意識や自然観が表れる

人工的な空間です。

 

その美しさは、

和歌にも多く

詠まれています。 

  

古来、

日本人は庭園を通じて

様々な美を追い求めてきました。

 

石や木々、花、小山、川といった

自然にある素材を庭の中で再構成し、

自然な感覚の空間を造ってきました。 

  

庭石は、

日本らしい庭の造形を整える

重要な要素の一つです。

 

日本庭園の代表的なものに

石庭がありますが、

これは庭木をまったく用いず、

石と砂のみでつくり上げ、

哲学的な内容をもった構成を

庭に求めているものです。

 

石は、自然の写しである

日本庭園にとって、

欠くことのできない素材だといえます。 

  

山庭には山石、

沢流れには川石と、

庭のスタイルによって

石を使い分けることにより、

庭の風情を盛り立ててきました。

 

また海石のような色ものは、

飾り石として、

庭に彩りを添えたり、

引きしめる役目を果たします。 

  

明治時代、

お雇い外国人として英国から来日した

建築家ジョサイア・コンドルは

日本庭園を見て、

「自然風景の再現だ」

と表現したといいます。

 

西洋の庭と比べて

日本庭園こそ「人工的である」

と指摘。

日本人は

自然を注意深く観察したうえで、

徹底して人工的に庭を造り、

その究極に自然を再現していると、

分析したのです。 

  

平安時代の庭造りの心得を記した

『作庭記』では、

自然界にある滝や川を思って造りなさい、

と強調されているといいます。

 

「庭造りの師匠は自然である」

という考え方です。

 

私たちも、

我が家の庭いじりを通して、

かけがえのない地球の自然に

想いを馳せたいものです。 


バランスのとれた食生活と運動で体質改善を

2021-01-27 18:29:38 | コラム

こんにちは、ダンワールドです。 

 

「身土不二(しんどふに)」という言葉があります。

人間は環境によって生かされている

という自然の法則です。

「身」は私たちの体、

「土」は大地(環境)を指します。 

  

暑い国では、体を冷やすもの(陰)を、

寒い国では温めるもの(陽)を食べているように、

その国の風土に合った食べ物があります。

 

身土不二は、

そんな自然に則した生き方を表しています。 

  

ところが今の日本人の食は、

大部分を輸入に頼り、

主食であったご飯でさえ

パンに取って代わられつつあります。

 

乳製品や肉を多く取る欧米型の食生活は、

油や砂糖の取り過ぎを招きやすいと言われます。

今こそ日本の伝統食を見直すべき時かもしれません。 

  

東洋にはもともと、

食べ物にはそれぞれ

「陰」の性質を持つものと

「陽」の性質を持つものがある

という考え方があります。

 

両方をバランスよく献立に取り入れることで、

健康を保ちやすくなると言われてきました。 

  

現代人が抱えやすい脱力感や疲れは、

エネルギーのアンバランスによって

起こりがちになるといいます。

 

改善策は、適度な運動、

そして食事面でのフォローです。

 

特にシニア層の場合、

肉体的な機能の低下や

精神的な気力の喪失により

食欲不振に陥りやすく、

結果として低栄養状態になります。

 

生命エネルギーを高めるため、

適切な栄養素を確保しましょう。 

 

睡眠も大事です。

ジネスパーソンはストレスがたまると、

同僚と夜遅くまで

酒を飲んで帰ることがあります。

 

そうすると、睡眠が足りなくなってしまい、

翌日疲れたまま出勤することがあります。

 

これでは、いつまでたっても

疲れは抜けません。

寝るのも仕事のうちです。

 

睡眠時間については諸説ありますが、

7時間は確保したいところです。 


伝承料理

2021-01-14 10:00:04 | コラム

こんにちは、ダンワールドです。

 

土地の食材を使い、先人たちが作り上げてきた料理の数々。世代を重ねて親から子へと受け継がれてきた味です。近年は便利なレトルト食品などが増え、昔ながらの伝承料理を守っている家庭が少なくなっています。

 

伝承料理研究家として有名な奥村彪生さんは、テレビの料理番組でよくこう嘆いていました。「日本では外食に比べ家庭料理のランクが下がる。なぜかそんな価値観ができてしまった!」

 

ただ、最近では、各地域で伝承料理の講習会がよく開かれるようになってきました。全国各地に「食生活改善推進員」などのボランティアが増え、保健センターや地域センターで、指導にあたっています。

 

こうした伝承料理教室では、食材となる野菜も地元産のものが使われることも多いです。それがきっかけとなって、地域の農家が畑を開放し、栽培を指導してくれる、というケースも出てきています。伝承料理づくりは地域の交流の促進にもつながるのです。

 

かつて農水省が都道府県ごとに食生活専門家にアンケート調査したところ、地域の伝承料理で家庭料理にとり入れたいものとして、次の名前が挙がったといいます。貴方はいくつご存じですか?

 

三平汁(北海道)

ひっつみ(青森)

わんこそば(岩手)

きりたんぽ(秋田)

ずんだはっと(宮城)

冷やし汁(山形)

にしん漬け(福島)

けんちんそば(茨城)

しもつかれ(栃木)

おきり込み(群馬)

ねぎぬた(埼玉)

けいこさんが(千葉)

深川丼(東京)

あじずし(神奈川)

ほうとう(山梨)

おやき(長野)

ささだんご(新潟)

ますずし(富山)

治部煮(石川)

豆腐のぼっかけ(福井)

お日待白和え(静岡)

ほおばずし(岐阜)

五平もち(愛知)

てこねずし(三重)

山いもの手まり揚げ(滋賀)

高野豆腐の卵とじ(京都)

バッテラ(大阪)

粕汁(兵庫)

ゆべし(奈良)

なれずし(和歌山)

大山こわ飯(鳥取)

のっぺい汁(島根)

ままかり酢漬け(岡山)

かき飯(広島)

いとこ煮(山口)

打ち込み汁(香川)

でこまわし(徳島)

いずみや(愛媛)

かつおのたたき(高知)

がめ煮(福岡)

ふなの昆布巻き(佐賀)

ちゃんぽん(長崎)

ときずし(熊本)

黄飯汁(大分)

ねりくり(宮崎)

豚骨(鹿児島)

マーミナチャンプルー(沖縄)


「草」を生活に取り込む

2021-01-07 10:00:19 | コラム

こんにちは、ダンワールドです。

 

生活の中に「草」を取り込んでいますか?山菜の類を食べるだけでなく、草で部屋を飾ったり、室内香や小物をつくるなど、草には様々な親しみ方があります。香る草である「ハーブ」も、草生活の代表格です。

 

西欧では紀元前にもさかのぼる古い歴史を持つハーブも、日本では数十年前まではスパイスの一種として主に乾燥した葉や実が使われるに過ぎなかったといいます。

 

ところが、1980年代ごろからデパートのハーブコーナーができ、専門店が小さな地方都市にまで行きわたりました。カルチャースクールも、こぞってハーブ教室を開くようになりました。

 

家庭でのハーブの楽しみ方も、どんどん増えました。ハーブティーや料理、菓子、におい袋、香りまくらなどから、ハーブ染めやハーブ風呂、園芸としての生ハーブづくりまで広がっています。ハーブを使った化粧品、せっけん、ろうそく、ハーブ塩や甘味料、酢や油と、ハーブを使った商品も豊富になりました。

 

近年はハーブという言葉にとらわれず、もっと身近にある自生植物を楽しもうという傾向も強まっている。ミョウガ、シソなど、日本で薬味に使われる植物、香辛料などのほか、普通の野菜にまで、多彩な楽しみ方が広がっています。

 

どんな都会でも、郊外に出たり、少し注意して探せば、すぐ見つけられるのが「草」のいいところでしょう。草には食べられるものも多いです。月見草は食用としても親しまれてきました。

 

近代化によって、生活環境から自然がだんだん失われてきました。草の持つ野趣(やしゅ)を見直したいところです。


家の「整理」のコツ

2020-12-30 10:00:56 | コラム

こんにちは、ダンワールドです。

 

片付け上手な家庭のお住まいは、ほんとうに居心地のよいものですよね。

 

使い勝手かよいように片づけ上手になるためには、やはりコツかあるようです。第一に、かぎられたスペースの中で上手に整理し、しまう工夫を考えること。よく「きちんとものが整理されていることと、きれいにものが片付いていることとは違う」と言われます。

 

つまり、ものは使われるために存在しているのであって、見た目に片付いていても、使いたいときにどこにしまったかわからない、では困るということです。

 

また逆に、使いたいものがどこにあるかわかっていても、家の中にものがはんらんしていて取り出すのにひと苦労、でも困ります。

 

必要なときにすぐ取り出せる工夫が整理の基本です。

 

台所や押し入れを総点検してみると、こんなにもあったのかしら、と驚くほどものが出てきますよね。点検のあと分類をする、これが整理のスタートといえるでしょう。

 

「毎日使うもの」「週に一度」「月に一度使うもの」「ある時期や季節だけ使うもの」「冠婚葬祭など特別な行事のときだけ使うもの」など、使用する可能性と使用頻度とによって分けることがコツだといいます。

 

また、しまい込んで半永久的に使いそうもないものは、なるべく手放しましょう。バザーに出したり、欲しい人に差し上げるとよいでしょう。

 

ものを増やさないこともたいせつです。片付け上手の人は「ものを増やすときは使用頻度などを三度は考えてから」とよく言います。


脳に良い「お手玉」や「そろばん」

2020-12-27 15:24:53 | コラム

こんにちは、ダンワールドです。

 

幼いころ、おばあちゃんにお手玉遊びを教わりませんでしたか?

 

お手玉遊びは、現代っ子には縁がなくなって久しいです。でも、脳を活性化して心を癒やす効用があるともいわれます。両手を使って脳全体を活性化させ、遊びながら集中力を養って心の安定がもたらされる、といいます。

 

核家族化が進み、共働きの両親に一人っ子という家庭が増え、高齢者や子どもの居場所づくりが課題になっています。祖母から孫に伝わる「隔世伝承」の遊びだったお手玉は、そんな現代にふさわしい文化として、見直したいところです。

 

もう一つ、脳に良いこととして注目したいのが、そろばんです。そろばんは、江戸時代初期、毛利重能が二条京極の寺子屋で教えたのが日本での始まりとされます。

 

そろばん学習では、制限時間の中で繰り返して計算したり、読み上げ算の際には、読み上げられる数を正確に聞き取る必要があります。このため集中力向上に効果があるとされます。また、集中して指先を速く動かすことで大脳神経が活発化するとも言われます。

 

そろばんは、1960年代は職業資格の代表格でした。親から「そろばんも出来ないと、どこの会社からも雇ってもらえない」と言われ、そろばん塾に通った人も大勢いました。まさに「読み、書き、そろばん」と言われた時代です。

 

しかしその後、電卓が登場し、そろばんは衰退しました。商業高校でも、授業で使う計算用具がそろばんから電卓に切り替えられました。

 

認知症対策などの生涯学習の観点からも、そろばん文化を見直すべきときかも知れません。


多様な留学生

2020-11-22 14:37:18 | コラム

こんにちは、ダンワールドです。

 

「郷に入れば郷に従え」という言葉は、たいへん知恵にあふれる言い伝えです。でも、海外から来た人たち対して、この考え方を安易に押し付けてしまわないことも大切です。

 

郷に入っても郷に従えない部分はだれにもあるでしょう。

 

たとえば、イスラムの留学生が日本に来ると困ることが多いのは、食事や礼拝の問題です。イスラム教徒には、豚肉を食べてはいけないとか、一日5回の礼拝をどこかでひっそりしたい、といったニーズがあります。これは原則を曲げられないルールであり、決してその人の「わがまま」とは言えません。

 

しかし、留学生が日常生活でそれを実行しようとすると、難しい面があるようです。実際、飲食店のメニューを見ても、どれに豚肉が入っているのか明示されていないことはよくあります。

 

その一方で、最近は大学のキャンパスの食堂に、イスラム教の戒律を守ったメニューを提供するところも増えています。しょうゆやみりんにはアルコールが含まれるため使用しなかったり、ムスリム用に食肉処理時に祈りをささげた牛肉などを仕入れたり、といった取り組みが行われているといいます。

                                                                                       

多様な国から留学生を招こうという動きは、文部科学省などの国家的な政策でもあります。ビジネスパーソンだけでなく、さまざまな国や文化の留学生が増えることで、ダイバーシティ(多様性)に富んだ人材が育ちやすくなります。


3世代同居

2020-09-26 11:05:44 | コラム

こんにちは、ダンワールドです。

 

3世代同居が改めて注目されています。子どもたちがお年寄りと接すると、いたわりの気持ちを学ぶことができる、というメリットが指摘されています。

 

最近のおじいちゃん、おばあちゃんはとても元気な方が多いですよね。孫の朝食の支度をしてくれるというケースもよく聞くようになりました。それがやりがい、生きがいにつながる面もあるようです。

 

近年の少子化も、3世代同居を考えるうえで大事なポイントです。一人っ子同士が結婚すると、夫婦一組が最大4人のお年寄りの介護を引き受ける、ということも考えられます。そういう状況下では、離れて暮らすよりも、同居のほうが普段からサポートをしやすいでしょう。

 

三世代同居の家庭におけるおじいちゃん、おばあちゃんの役割としては、碁、将棋、トランプ、花札など、伝統的なゲームを教えるというものがあります。こうしたゲームを通して、ルールを守ることが他人との間に良い関係をつくるのに役立つということを学ばせることができます。これらのゲームは、思考力や計算力の訓練にもなります。また、昔から伝わる童話や童謡を伝えるのも、貴重な教育でしょう。

 

サルの世界では年をとって木にも登れず、目も見えなくなったリーダーもまれにいます。しかし、皆が毛づくろいしてやったりして本当に大事にしているといいます。十何年自分たちを養ってくれた年寄りを大事にするのは自然な感情ではないでしょうか。


自分にあった運動でストレス解消

2020-08-29 11:40:07 | コラム

こんにちは、ダンワールドです。

 

現代社会は環境悪化に伴い、体内では交感神経が過剰に働いてストレスを蓄積させやすくなっています。これが免疫機能の低下を招いています。

 

日本における、あるスポーツプログラム参加者を対象とした調査によれば、運動やスポーツに一般の人が求めるものの第1位は「ストレス解消効果」で、回答者全員の半分以上を占めていました。「成人病の予防」、「体力の増強」を大きく上回っていました。これをみてもわかるように、運動によるストレス解消を期待する人は多いのです。

 

体を動かすことは気分転換になります。それに加えて、運動やスポーツをしながら仲間とコミュニケーションを交わすことも、ストレス解消につながります。一緒に運動する仲間が仕事の利害関係を離れた相手だと、より大きな効果が期待できるでしょう。

 

人によって、一人で運動するほうがストレス解消になるという人もいれば、仲間と一緒のほうが発散できる人もいます。

 

また、運動、スポーツの種類にも好き嫌いがあります。エアロビクスが気持ちよいという人もあれば、水泳でリフレッシュできる人もいます。またある人は、単純なジョギングが楽しいというかもしれません。

 

それぞれの人が自分に適した種目を選ぶことが、ストレス解消を目的にした場合、非常に大切でしょう。個性や生活スタイルにマッチした運動を選ぶほうが、長続きしやすいです。

 

音楽もストレス解消には有効です。例えばモーツァルトの音楽は世界中で研究されており、副交感神経を活性化することがわかってきました。運動や音楽で、過度のストレス状態にブレーキをかけましょう。


おもちゃ教育

2020-08-22 10:52:47 | コラム

こんにちは、ダンワールドです。

 

「その国の文化水準は、その国の玩具を見るとわかる」(魯迅)とも言われています。日本でも、文化や教育といった視点から「おもちゃ」を考えるという意識が高まってきました。子どもの情操や創造性を育てるおもちゃの利用法について議論が活発になっています。

 

最近のおもちゃには、テレビゲームや漫画のキャラクターをあしらった精巧な人形が多く、逆に素朴なケン玉などを探すのは難しいです。そのためか、子どもたちは、例えば積み木を与えられても、それを家や乗り物に見たてるような創造的な遊びができなくなってしまったと言われます。

 

こうした状況を改善しようと、組み立て式玩具などを取りそろえたプレールームを開設する幼稚園なども増えているといいます。

 

しかし、良質のおもちゃがそろっても、子どもが関心を示さなければ何にもなりません。そこで、良質のおもちゃを教材として活用した遊び指導に取り組むことも大切になります。

 

子どもたちにただ漠然とおもちゃを与えるのではなく、おもちゃを使った「お話」を語らせたり、水に浮くかどうかの実験を促したり、遊びを仕掛けてあげるのです。うまくリードしてあげれば、自分たちで色々な遊びを考えるようになります。

 

おもちゃは世代間の橋渡し役にもなります。竹トンボやお手玉などお年寄りが昔親しんでいたおもちゃを子どもたちが覚えれば、祖父母の世代との交流を図ることができます。

 

おもちゃを「子どもをおとなしくさせる道具」だけとしてとらえるのは、たいへんもったいないといえるでしょう。


気功とアーユルヴェーダ

2020-08-08 11:15:47 | コラム

古代中国から伝わる気功では「精」「気」「神」を整えることが重視されます。「精」とは精力、生命の根源、肉体のエネルギーです。「気」は血液、体液、空気の流れ。「神」とは、心、精神、意識です。これらの3つを、練り合わせたり、体内に巡らせたりすることが、気功の本質です。エネルギーをスムーズに運ぶことで、人はより健康になり、幸せを手にすると考えられています。

 

一方、インドには、「アーユルヴェーダ」という伝統医学があります。アーユルヴェーはサンスクリット語で「生命の科学」という意味で、心、体、行動や環境も含めた全体としての調和が健康にとって大事だと説いています。具体的には、ヴァータ(風)、ピッタ(胆汁・熱)、カパ(粘液・痰)の3つのバランスが取れている状態を目指します。

 

気功もアーユルヴェーダも、心身のバランス・調和を追求しています。また、病気になってからそれを治すことより、病気になりにくい心身を作ることを重んじています。


ストレス

2020-08-01 11:10:51 | コラム

ストレスというと、何かと有害なものと断定されがちです。でも、ストレスは悪い面ばかりではありません。有益ストレスと呼ばれるものもあります。適切な運動もその一つです。

 

一般に、生体に対する刺激は、それがいかなる種類のものであっても多かれ少なかれストレスを引き起こします。精神的ストレスと身体的ストレスとのバランスをうまくとることで、疲労回復も早まりやすくなります。

 

走行中に気分が高揚する「ランナーズ・ハイ」という状態があります。ランナーズ・ハイのとき、ベータエンドルフィンと呼ばれる麻薬様物質が血中に増加します。この物質には抗ストレス作用があり、苦痛が軽減され、多幸感が増すといわれています。

 

このように、体を動かすことは、心にプラスの作用をもたらします。定期的にスポーツを実践している人の場合、不安が軽減し、怒りっぽさがなくなって気分が鎮静化することが報告されています。


子どもの主体性と創造性を育てる楽器教育

2020-07-25 10:48:12 | コラム

こんにちは、ダンワールドです。

 

子どもの教育では、一人ひとりの主体性と創造性を重視し、個性を発揮できる場を多く作ってあげることが大切です。その方法の一つとして、楽器教育があります。

 

楽器にはいろいろな種類がありますが、教育の効果が高いとされるのがアコーディオン。クラシック、タンゴ、民謡、演歌とあらゆるジャンルの音楽を演奏できる楽器です。「けん盤」「ベースボタン」「じゃばら」三つの部門が微妙なバランスを保ち、多彩な音色を奏でます。

 

アコーディオンは「子どもたちの音楽感覚を磨くうえで最適の楽器の一つ」とも言われます。奏法をひと通りマスターするのにある程度の時間を要するだけに、練習の過程でねばり強さを培えます。音楽にとどまらない教育効果が期待できます。

 

アコーディオンに限らず、楽器の上達には、自分がまず、その楽器を好きになることが欠かせないと言われます。好きになって楽器を弾き続けることで、上達します。一つのものを追求し続けるということは時に苦しみを伴いますが、壁をだんだんと乗り越えることで、音楽の持つ醍醐味や、楽しさとかいうものが体にしみついてきます。人間形成の上で最も基本的で大切なことでしょう。

 

子どもたちの心は感動体験によって飛躍的に成長するといわれます。学校教育の中で子どもたちの心を豊かにし、人間形成を図るという意味で楽器教育の役割はますます大きくなっています。発表会など個性を発揮できる場を作ってあげることも大事になります。


ホリスティック・ヘルス

2020-03-27 20:01:02 | コラム

ホリスティック・ヘルスという言葉があります。心と体、そして周囲の環境がほどよく調和し、生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)が充実している状態を指します。

 

ホリスティック(holistic)とは、ギリシャ語で「全体性」を意味する「ホロス(holos)」を語源としています。そこから派生した言葉には、whole(全体)やholy(聖なる)などの単語があります。

 

実は「健康」(health)という言葉の語源も、ホロス(holos)と関係があるそうです。これは、健康が全体のバランスに根ざすものだという考え方が昔からあったことを示唆しています。健康とは、臓器や細胞などといった部分ごとに分けて追求するのでなく、人間全体をとらえる必要があるということです。

 

ホリスティックは今日、「全体」、「関連」、「つながり」、「バランス」といった意味をすべて含むようになっています。人間が本来持っている自然治癒力を呼び覚ますためには、バランスを重視した全体的なアプローチが有効です。