こんにちは、ダンワールドです。
幼いころ、おばあちゃんにお手玉遊びを教わりませんでしたか?
お手玉遊びは、現代っ子には縁がなくなって久しいです。でも、脳を活性化して心を癒やす効用があるともいわれます。両手を使って脳全体を活性化させ、遊びながら集中力を養って心の安定がもたらされる、といいます。
核家族化が進み、共働きの両親に一人っ子という家庭が増え、高齢者や子どもの居場所づくりが課題になっています。祖母から孫に伝わる「隔世伝承」の遊びだったお手玉は、そんな現代にふさわしい文化として、見直したいところです。
もう一つ、脳に良いこととして注目したいのが、そろばんです。そろばんは、江戸時代初期、毛利重能が二条京極の寺子屋で教えたのが日本での始まりとされます。
そろばん学習では、制限時間の中で繰り返して計算したり、読み上げ算の際には、読み上げられる数を正確に聞き取る必要があります。このため集中力向上に効果があるとされます。また、集中して指先を速く動かすことで大脳神経が活発化するとも言われます。
そろばんは、1960年代は職業資格の代表格でした。親から「そろばんも出来ないと、どこの会社からも雇ってもらえない」と言われ、そろばん塾に通った人も大勢いました。まさに「読み、書き、そろばん」と言われた時代です。
しかしその後、電卓が登場し、そろばんは衰退しました。商業高校でも、授業で使う計算用具がそろばんから電卓に切り替えられました。
認知症対策などの生涯学習の観点からも、そろばん文化を見直すべきときかも知れません。