こんにちは、ダンワールドです。
「身土不二」(しんどふに)という言葉をお聞きになったことはありますか?
自分の体(身)と生まれ育った場所(土)は密接に関わっている、ということを意味しています。
最近、食文化に関して、この身土不二という考え方が注目されているようです。
この考え方によれば「生まれ育った土地の食べものが、いちばん体に合う」ということになります。
日本人は昔から、高温多湿の土地に暮らしてきました。
日本列島は農耕に適した気候・風土であり、その恩恵として、米を主食に、野菜や海藻などを副食にして生活してきました。
こうして築いた食文化では、たんぱく質は豆類や魚介類から摂取していました。
牛などは労役用として飼育するものであり、肉を食べるのが主な目的はありませんでした。
その根底には、日本人の体質には肉食がそれほどあっていないと感じていた面もあるのはないでしょうか。
しかし、戦後、食の欧米化が進み、肉の摂取量が増加。
それに伴い、腸のトラブルが増えてきました。
また、日本人が海外に暮らしたときは、食べものにかなり気を使わないと、病気になりやすくなるといいます。
これこそ、身土不二という言葉が「食」にも当てはまることを示しています。
その一方で、日本の伝統料理は健康度が高いとして、各国の料理に取り入れられるケースも増えています。
せっかくの食文化をもう一度見直したいですね。