こんにちは、ダンワールドです。
毎年2月8日は、針供養の日です。昔から、この日1日針仕事を休んで、さびたり折れたりした針を社寺に供えて供養し、裁縫の上達を祈ってきました。
裁縫の針を供養するために、折れた針を豆腐やコンニャクに刺して川に流したり、淡島神社に納めたりします。和歌山県の淡島神社、東京では浅草寺の境内の淡島神社が有名です。
豆腐を使うのは、色の白い美人になれるようにとも、やわらかい気持ちになれるように、また、まめまめしく働けるようにとの願いからだとされます。
針仕事が、お花、お茶などとならんで女性のたしなみのひとつであったことから考えるとうなずける解釈ですね。
また、洋裁学校などでも、行事が行われます。
きものの仕立てやつくろい物を自分でよくした昔と違い、今は針を持つこともまれです。
手縫い針の販売本数も年々減る傾向にあるといいます。
しかし、針を持つ習慣は失いたくないものですよね。
何かを縫ってものを作るには、いろいろ想像力を働かせますし、デザインや糸の色を選ぶ時には、周りのものをよく観察するようになります。
“創造の喜び”が味わえるうえ、手先の仕事は頭の刺激にもなります。
今でも一番必要に迫られて針を持つのは、ボタンがとれた時などでしょう。
最近はとても小さく携帯に便利なソーイング・セットをたくさん見かけます。
外出中に既製服のすそかがりが一度にとけるなど、万一の時に困らないよう、たしなみとしてバッグには必ず入れておきたいものですよね。