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更年期は生活習慣を「改める」チャンス

2019-08-11 09:52:22 | コラム

こんにちは、ダンワールドです。

 

平均寿命がとても長くなった現代社会ですが、いわゆる「更年期」という問題は、従来と同じように大勢の人たちの関心事になっています。

 

更年期というと、一般的には女性の生理が止まる時期の前後5年を指す場合が多いようですが、ホルモンの変調により、やる気がでなかったり、ほてりや疲労回復しにくかったりという体調の変化があります。最近では、男性にも更年期があると言われています。いわば中高年の加齢に伴う不調が、広い意味で更年期としてとらえられる傾向があります。「ミドルエイジ・クライシス」も更年期の一つだという解釈もできます。

 

東洋医学では2000年前の『黄帝内経』という書物に、女性は7の倍数で身体が変わると書かれているそうです。つまり、女性は7歳で女の子らしくなります。初潮は14歳くらい、28歳で身体機能のピークを迎えます。49歳くらいに閉経になり、だんだんと老化していきます。一方、男性の場合は8の倍数が節目になるとされます。

 

更年期は、英語で「climacterium」(クリマクテリウム)といいます。ラテン語から来ているそうで、「改まる」「甦る時期」といった意味もあったそうです。つまり、更年期の不調は、新しい身体へ「改まる」ための一つのステップだということでしょう。そう考えると、更年期は生活習慣を見直すチャンスであり、ストレスを減らし、自分の体をいたわってあげるための良い機会ととらえたいところです。

 

人生100年時代と言われる今だからこそ、更年期を上手に、かつ前向きに乗り切りたいものです。


カルシウムを摂ろう

2019-08-08 09:59:00 | コラム

こんにちは、ダンワールドです。

 

世界史の3大美人の一人とされる女王クレオパトラは、美容のためにカルシウムの塊である真珠をワインにとかして飲んでいた、という伝説があります。酢はカルシウムをとかす性質があるので、酸化してワイン酢に変化したワインのなかに真珠を入れるととけるのだそうです。

 

酢はカルシウムの吸収率を2割もアップさせる力があるといいます。クレオパトラは、効率のいいカルシウム摂取法を行っていたということになります。

 

私たちの美容と健康にとって大切な働きがあるカルシウム。体内のカルシウムの大半は骨や歯に存在していて、血液などのなかにあるのは僅かだといいます。カルシウム不足は、骨や歯をもろくし、骨そしょう症を引き起こす原因ともなります。

 

骨そしょう症とは、ちょっとしたことでも手首、足首や腰などの骨が折れてしまったり、骨が体重を支えきれずに、前へ傾き、背が曲がってしまう病気です。お年寄りに腰が曲がった人が多いのは、骨そしょう症と関係している場合が多いとされます。

 

また、イライラしたり、怒りっぽくなったりする原因にはカルシウム不足があげられています。カルシウムには、脳の神経を落ち着かせる働きがあるのだそうです。クレオパトラもイライラは美容によくないということで、カルシウムをとっていたのかもしれません。

 

カルシウムを摂取するのに最適な食べ物といえば、まず思い浮かぶのが小魚ですね。中でもイワシの丸干しやシラス干しはカルシウムが豊富です。

 

骨をつくるには、カルシウムのほかに、リンも必要となります。魚を丸ごと食べるメリットは、骨ごと食べてしまうからではなく、血合いなどにふくまれるリンとカルシウムが、内臓で結びつけられるからだそうです。


身土不二という考え

2019-08-05 09:51:20 | コラム

こんにちは、ダンワールドです。

 

食べものを選ぶときの原則として「身土不二(しんどふじ)」があります。これは、「身(体)と土(土地)は2つにあらず」という言葉で、「なるべく自分の土地でとれたものを食べたほうがよい」という意味です。

 

似たような表現として、京都のほうでは三里四方のものをたべるといいます。自分の所のものを食べて、よその土地のものや外国のものは時たま食べる、ということです。体の鍛練になるから時々食べるのは良いのですが、常用するというのはよくない、という考えです。

 

「身土不二」の考え方の背景として、人間も自然の一部だから、あまり変わったものが急激に入ってくるのはよくないという思想があります。

 

自然の一部としてできている体の中に、あまり異質なものが大量に入ってくると、どうしても無理をしてそれまでの状態を保とうとして、負担がかかる。それがひどくなれば病気となって出てくるということです。かといって全然入ってこないのもよくありません。少しずつ時々入ってくるのが一番いいということですね。

 

衣類などについても化学繊維より天然繊維が好まれることがあるのも、人間が自然の一部であるという意識が働くからでしょう。

 

とはいえ、人間の歴史を振り返ると、身の回りの自然と対立してきた面があるというのも事実です。他の生物は自然をそのまま受け入れて暮らしてきましたが、人間だけは自然を改造して、人工的なものをつくりながら発展してきました。

 

それに伴って、あたかも自分たちが自然を支配しているかのような過信が出てきたのかも知れません。もう一度謙虚に自然のありがたみを感じたいものですね。


働く女性と肩こり

2019-08-02 09:37:53 | コラム

こんにちは、ダンワールドです。

 

事務の仕事をする女性に共通する不調といえば肩こりですね。肩こりというのは、筋肉の局所的な疲労の一つだとされます。内臓疾患によるものもありますが、多くの場合、血流の悪化が大きな原因だと考えられています。最近では、運動不足からか若い女性にも多くみられ、ほうっておくと頭痛がしたり、イライラのもとにもなりかねません。

 

女性に肩こりが多いのは、首筋や肩、腕の筋肉が弱いためとも考えられます。肩がつり上げている上肢全体は5、6キロあります。そこに長時間ショルダーバッグをかければ、それだけで筋肉は疲れて硬くなってしまいます。日本人の女性は概してきゃしゃでなで肩な傾向があると言われますので、肩こりが起こりやすいのかもしれません。

 

忙しい女性がよく訴える不調として、肩こりと共に「めまい」があります。これは、眼精疲労からくる場合が多いようです。パソコンを使った事務作業は目に大きな負担をかけています。1時間画面に向かったら10分は目を休める、といった心配りが必要です。

 

肩こり予防には、毎日のストレッチが有効です。運動不足も大きな原因ですから、首、肩、腕を伸ばしたりもみほぐす運動をしましょう。

 

高すぎる枕も首や肩に負担をかけやすいとされますので、高さをチェックしましょう。好きな香りの入浴剤を入れたぬるめのお湯につかり、風呂上がりにはもみほぐすのもいいでしょう。こうやって血行をよくし、ストレスを解消して筋肉を休ませ、筋力アップをはかります。肩こり予防体操などを取り入れて持続させることで効果があがるものです。

 

生活のリズムの中に取り入れて、根気よく続けてみましょう!