ダンワールドから皆さまへ

体と心と脳の健康づくり
人と社会と地球の健康づくりをサポートします。

脳の重さ

2016-03-28 11:18:04 | コラム

こんにちは、ダンワールドです。

今日は脳の重さについて考えてみたいと思います。

かつて、人間が動物よりも知能が発達しているのは、脳が重いからだと考えられていたそうですが、実際はどうなのでしょう?

 

人間の脳は、平均すると1400グラムだと言われています。

これに対して、ネズミは1.5グラムしかありません。

カエルにいたっては、わずか0.2グラム。

人間のほうが、はるかに重いですね。

巨大な恐竜の多くも、脳は数十グラムくらいだったとされます。

その一方で、クジラの脳は、なんと9000グラムも重さがあります。

そして、象は5000グラム。

このことから、脳の重さと知能は必ずしも比例していないことが分かります。

 

それでは、人間同士で比較するとどうでしょう。

天才の頭には脳みそがたくさん入っていて重そうに思えますよね。

 

偉人と呼ばれる人たちの脳の重さを比べてみると、

19世紀のロシアの文豪ツルゲーネフは2012グラムもあったそうです。

人間の平均よりはるかに重いですね。

近代を代表する哲学者のカントの脳も、1650グラムの重さを誇ったらしいです。

やはり天才は脳が重いのかと思いきや、物理学者のアインシュタインの脳は1230グラム。

平均よりも軽めだったようです。

日本人で初めてノーベル賞を受賞した物理学者、湯川秀樹も1375グラムと平均レベルだったということで、重さと知能は関係ないように思われます。

 

脳の働き具合は、神経細胞のネットワークの状態や脳全体の覚醒の度合いなど、様々な要因によって決まるのでしょう。

重さに関係なく、使いようによっていくらでも開発できるのだと思います。


寝る子は育つ

2016-03-23 11:16:05 | コラム

こんにちは、ダンワールドです。

 

「寝る子は育つ」という言葉があります。

ふだんからよく寝る人は健康的で、成長が早いということわざです。

これは、生物学的にも正しいことのようです。

 

人の身体の成長には、脳下垂体から分泌される成長ホルモンの働きが大きく関与しているとされます。

成長ホルモンには、成長を促すだけでなく、体を修復・再生させる働きもあります。

 

成長ホルモンは、いつも一定に分泌されているのではなく、寝ているときなどに分泌が盛んとなります。

とくに、「ノンレム睡眠」と呼ばれる深い眠りをしているときに、分泌が活発になるといいます。

 

通常は、眠りについてから20分~30分すると、最初のノンレム睡眠を迎える場合が多いようですが、この時から3時間くらいは成長ホルモンが一日のうちでもっとも多く分泌されます。

 

また、成長ホルモンには、新陳代謝を促す役割もあり、女性の肌のツヤや張りにも大きく影響するとされます。

よく「お肌のゴールデンタイム」という言葉を耳にしますが、ほんとうのゴールデンタイムは、最初のノンレム睡眠の時間帯なのですね。

 

睡眠中は、脳や体の機能も活発でなくなり、「活性酸素」の出る量も少なくなります。

さらに、寝ている間は、メラトニンという脳内物質も活発に分泌されます。

メラトニンは昼間に作られた活性酸素を除去する働きがあります。

 

このように、人間の体は睡眠中に、昼間受けた疲れやストレスなどを癒すことができます。

睡眠は、細胞の若返りを促す役割も担っているのですね。