私たちが食べ物や飲み物から摂取する栄養素にはいろいろな種類がありますが、大きく分けると、以下の3つに分類できます。
(1)体のエネルギーになるもの(糖質、脂質、たんぱく質)
(2)人体の成分の材料になるもの(脂質、たんぱく質、ミネラル)
(3)体の種々の働き(生理作用)を助けたり、調整したりするもの(ビタミン、ミネラルなど)の3つのタイプがあります。
このうち、(1)に分類される「糖質・脂質(脂質類)・たんぱく質」の3つは体のエネルギー源として利用できるためとくに重要で、「3大栄養素」と呼ばれます。
これにミネラルとビタミンを加えた5種類の栄養素(5大栄養素)が欠かせないほか、食物繊維や水などのように「栄養素ではないが、体内で重要な役割を果たす成分」も摂取する必要があります。
これらの栄養成分は体内でさまざまに処理されて変化し、いろいろな役割を果たしますが、それぞれの栄養素が別々に働くのではなく、お互いに影響し合って作用し合いながら働いています。
例えば、体内で糖質を活かすためにはビタミンB群やCのサポートが必須です。
一方、ビタミンAを吸収するには脂質の助けがいります。
さらに、3大栄養素(糖質・脂質・たんぱく質)は、それぞれの摂取量が不足するとお互いに補い合うような役割も担っています。
よく「栄養のバランスが必要」と言われるのは、これらの栄養素が連携しあいながらトータルで生命活動を支えているからです。キーワードは「バランス」です。
偏りのない食生活をおくりましょう。