もうすぐ梅雨シーズンの到来ですね。梅雨入りは、昔から「入梅」(にゅうばい)とも呼ばれていました。この入梅が暦のうえで本来いつなのかは諸説あるようですが、一つの説では、「芒種」(ぼうしゅ)のあとの「壬の日」だったとされます。その説に従えば、現代では6月10日ごろになります。
梅雨(ツユ)という漢字は、「黴雨」と書くときもあります。梅の実の熟するころだからとも、物に黴(かび)が生えるからだともいい、6月上旬から7月上旬にかけて起こり、稲作に欠かせない雨期です。
地域にもよりますが、6月中旬ごろから本格的となり、20日すぎに中休みがあって、後半は豪雨が増えるのが一般的なパターンです。
梅雨明けは「出梅」(しゅつばい)ともいいます。こちらは暦の上では夏至のあとの最初の庚の日(6月26日ごろ)といった説があります。
その後に訪れるのが、「半夏生」(はんげしょう)です。夏至から11日目にあたる7月2日ごろに該当します。「半ば夏」だから半夏で、このときに女性用の薬草を生じるので半夏生と呼ばれます。このころには梅雨もあけ、田植えも済んでいるのが通常です。
半夏生は七十二候(しちじゅうにこう)の一つです。七十二候とは、1年を72に分けて季節の変化を示すことをいいます。旧暦の五日間を一候としてカウントします。
ジメジメした季節こそ、健康管理が大事です。セルフヒーリングでカラダと心を整えましょう。