活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

結論とは(仏教の提示)2

2019年09月25日 | 法理

仏教では「結論としての土台」があってはいけないと説いているのです。

 

先ず「結論」として例えば「苦集滅道」というものを「提示」しておいて

そしてこの「結論としての土台」を取り除いてあげるのです。

 

道元禅師のお示しでは「仏道をならうというは、自己をならうなり 自己を

ならうというは、自己を忘るるなり」ということです。

 

別の言葉で言えば「仏道をならうというは 結論をならうなり 結論をならう

というは、結論を忘るるなり」ということです。

 

何故取り除く必要があるのかというと「土台を取り除かないと元(根)が残る」

からです。

 

「土台」というのは、「ひとつの立場」です。

 

「最初から立場というものがあってはいけないんだ(立場というものを執って

はいけないんだ)」ということが仏教の教えなのです。