活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

新しい秩序(まとめ)7

2019年09月18日 | 法理

時代は二十一世紀に入っていますが人間社会を見るとき、国家間民族間の対立、

格差社会、法治国家でありながら混沌とした紛争が絶えません。

 

「宗教」もまた本質から遠く離れ、現実を生きる人々に「無力感」が漂っています。

 

今こそ人々が「無明(自我、妄想)」の実態や煩悩や「業苦(ごうく)の根源である

貪顚痴(とんじんち)」や万物の本質を見定めてみる必要があるのではないでしょうか。

 

二十一世紀は「宗教の時代、こころの時代」といわれて久しいですが架空の神や仏を

理想として求めるのではなくて、「現実の自己の有様を探求」していくことが最も

大切なことではないでしょうか。

 

 

仏教とは「無明(自我、妄想)、煩悩、貪顚痴そのまま」が私たち衆生が求め続けた

神や仏の相(すがた)そのものであると説く教えなのです。

 

そして私たち衆生が自ら仏の教えが正しいということを「証明」することが出来る

教えなのです。