活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

瞬間

2019年01月12日 | 仏教

人及び一切のものには「善悪」というものはありません。

善と思う時があり、悪と思う時があるということです。


人は一度に「二つの考え」を思うことは出来ません。

ですから、「善と悪(二つの考え)」を一度に思うことは出来ないのです。


先ず「善(悪)」と思ってから、その「善(悪)」という考え方がなくならなければ

「悪(善)」を考えることは出来ません。


その「善(悪)」と思ってから「悪(善)」と思うわずかの間にものすごい

スピードで移り変わっているのです。


普通では考えられないかもしれませんが「瞬間」に「自我」というものが

立てられる訳です。


これはすべて「識の働き」によるものなのです。