活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

人の人生2

2019年01月14日 | 法理

過去を顧みて現在の誡めとするのはよいことです。


しかし、いつまでも取り返しのつかない過去にひっかかっていては

愚の骨頂です。


また、先のことばかりに引きずられて行くのは誇大妄想です。


古歌に、

「過去を思い 未来をここに引きよせて 今現在を 常(とこ)闇にする」

とあります。


今日あっての過去です。今日あっての未来です。

否、過去も未来も「今日(即今)」となって現成(げんじょう)しているのです。


今日なくして人生なし。

今日を完全に送る人は「聖賢(せいけん)」です。


「地限り、場限り」と白隠禅師はいつもいわれました。

「その場その場を空しくするな」という意味です。