活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

「今」ということ3

2019年01月02日 | 法理

「一切のもの」が、いつでも完全な状態であり、充実した相(すがた)で

あるということです。


それが「道」というものです。


「ものが見える、ものが聞こえる、話が出来るから生きている」

といいますが、それは全て「生きているという言葉の説明」にすぎません。


それらは「今(今の事実)そのもの」ではなくて、「今(今の事実)の説明」に

すぎないことです。


「事実」というものがなくならないと「本当の今(今の事実)」ではありません。

この「今という今」を大切にして頂きたいと思います。


ものを掴むための「今」ではありません。

「今の事実(道)に成るための今」です。