人及び一切のものには「善悪」というものはありません。
善と思う時があり、悪と思う時があるということです。
人は一度に「二つの考え」を思うことは出来ません。
ですから、「善と悪(二つの考え)」を一度に思うことは出来ないのです。
先ず「善(悪)」と思ってから、その「善(悪)」という考え方がなくならなければ
「悪(善)」を考えることは出来ません。
その「善(悪)」と思ってから「悪(善)」と思うわずかの間にものすごい
スピードで移り変わっているのです。
普通では考えられないかもしれませんが「瞬間」に「自我」というものが
立てられる訳です。
これはすべて「識の働き」によるものなのです。