活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

本来の姿 1

2016年06月30日 | 

いい加減なことで坐っている人は一人もいないと思います。

それぞれ皆一杯一杯、精一杯の努力をなさっておられると思います。

 

そういう様子を禅の言葉で

「一塵を動かさず、一相をやぶらず」 といいます。

 

「一塵」 とは、毛筋ほどの塵ということです。

眼に見えないほどの塵も動かさないという事です。

 

「一相」 とは、姿です。

ですから、本当に自分のもとの、本来の姿というものは

ズ―ッと最初のない初めから、終りのない終りまで

「一塵をうごかさず、一相をやぶらず」 の状態なのです。