活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

妄想

2016年06月05日 | 坐禅

人間(にんげん)の大きな妄想は何か。

それは、「人は死ぬ」ということです。

 

人(ひと)というのは、いつから始まって、いつに終わるのか。

私たち衆生の命の源は何か。

それを見定めることは出来ません。


人でも物でも、その通りなのです。

仏教では 「死」 というものは、様々な変化をしている、としています。

無常と言う状態です。無常ですから、様々な関係が出て来ます。 実に不思議なのです。


自分だと言っている 「自分〈符号〉」 だけが、困ったり、悩んだりするのです。

本来のものはなくなりません。


あると思っているのが間違いなのです。

人間(にんげん)の死ということも「法(道)」です。

もし人が死んだら、死というものは 「知にも属せず  不知にも属せず」 です。