人間(にんげん)の大きな妄想は何か。
それは、「人は死ぬ」ということです。
人(ひと)というのは、いつから始まって、いつに終わるのか。
私たち衆生の命の源は何か。
それを見定めることは出来ません。
人でも物でも、その通りなのです。
仏教では 「死」 というものは、様々な変化をしている、としています。
無常と言う状態です。無常ですから、様々な関係が出て来ます。 実に不思議なのです。
自分だと言っている 「自分〈符号〉」 だけが、困ったり、悩んだりするのです。
本来のものはなくなりません。
あると思っているのが間違いなのです。
人間(にんげん)の死ということも「法(道)」です。
もし人が死んだら、死というものは 「知にも属せず 不知にも属せず」 です。