無私を目指す

何かやるべきことに打ち込んでいると
魂の輝きが増すと言われます。

何かに一生懸命な時には邪心が消えます。
邪心が消えると自分に対する周囲の評価が気にならなくなり、
他人の視線さえもしだいに気にならなくなります。

それが発展して、
利他という感情が素直に吐露されると
「無私」の境地へと進化します。

自分のためから、
世の中のためといった全体貢献へと成長するのです。

「中今」という考え方があります。
これは古神道の思想で、
「今を最も大事にする」ということを意味します。
過去でもなく未来でもなく、
私たちにとって一番大事なのは、
「今」という時間です。
今が素晴らしい時の流れであれば、
嫌な過去はその意味づけが変わり、
どうなるかわからない未来に怯えることもありません。

そして、「中今」の究極が無私の世界でしょう。

仕事をしていると、
常にメリットやデメリットを
頭に置いて行動しますが、
それらの大半は特定の人や
会社の利益に照らした発想です。
社会全体に寄与する発想ではありません。

全体の利益を考えると、
メリットもデメリットも関係なくなります。