経堂めぐみ教会

日曜礼拝のメッセージ動画です。

2020年1月5日新年礼拝

2020-01-06 21:32:11 | 礼拝
ダニエル書1章8~16節 「恵みとあわれみの主」

 ダニエルと3人の友人たちはバビロンに捕囚され、3年間養育され、王に仕えることになります。その間、彼らには王が食べるご馳走やぶどう酒が割り当てられました。しかし、ダニエルはご馳走を拒みます。
(8)「ダニエルは、王が食べるごちそうや王が飲むぶどう酒で身を汚すまいと心に定めた。そして、身を汚さないようにさせてくれ、と宦官の長に願うことにした。」
彼は王の食物とぶどう酒で自分を汚さないようにと、宦官の長にこの王の食事を辞退したいと申し出ました。それは当時の異教社会にあっては、王の食べ物その一部がまず異教の神に捧げられたので、そのような料理を食べることは、偶像崇拝に加わることと考えたのでしょう。ダニエルは、異国で支配者たちに仕えることは受け入れましたが、自分たちの信じる神への信仰は固く持ち続けました。そして偶像崇拝で身を汚すことがないように心掛けました。彼らは15、6歳の少年でしたので、王が食べるご馳走はとても魅力的に思えたでしょうが、それを拒んだのです。
しかし考えてみますと、この申し出は大変勇気のいることです。人の好意を辞退するだけでも簡単なことではありません。まして、この場合は、王の好意です。彼らは捕らわれの身です。それを自分の信仰のゆえに辞退することは、王の怒り、ひいては自分の命までも覚悟しなければならないことでありました。

 しかし9節を見ますと、「神は、ダニエルが宦官の長の前に恵みとあわれみを受けられるようにされた。」と記されています。神はダニエルに宦官の長の好意と好感を得られるようにされました。
宦官の長はダニエルに(10)「私は、あなたがたの食べ物と飲み物を定めた王を恐れている。」と言いました。食事は王様が定めたものであり、もし、食事を拒んで、あなたがたの顔色が他の少年たちよりも良くなければ、私はその責任を取らなければならないと。宦官の長は王を恐れていました。
 そこでダニエルは宦官の長が任命した世話役に申し出ました。10日間、野菜を食べ、水を飲む生活をして、私たちの顔色と、他の少年たちの顔色を比べて、その上で判断してくださいと。世話役は彼らの申し出を受け入れ、十日間彼らを試しました。すると、十日間が終わり、彼らは王と同じご馳走を食べているどの少年よりも顔色が良く、体つきも良かったのです。そこで世話役は、彼らからご馳走とぶどう酒を取り下げ、野菜を与えることにしました。
 このようにして、ダニエルたちは王が食べるご馳走やぶどう酒を飲まずに済んだのです。偶像の神に捧げられた食べ物を食べて身を汚すことから守られました。神はダニエルに宦官の長の好意を得られるようにされました。

 ダニエルのこの申し出は神を恐れてのことです。王を恐れず、王の好意ともてなしを拒みました。一方、宦官の長は、「王を恐れている。」とあります。それは私たちの姿です。この社会で信仰者として歩む時に、人を恐れたり、人の目を気にして悩まされ、明確な態度を取りにくいと感じることがあります。
 しかし、9節に、「神は、ダニエルが宦官の長の前に恵みとあわれみを受けられるようにされた。」と記されています。私たちが勇気を持って信仰によって立つ時に、神は必ず最善をなしてくださることを教えられます。神は、私たちの思いを越えて、恵みとあわれみとを得させてくださいます。
神は異教の地で囚われの身であってもダニエルたちを愛し、彼らの信仰生活を守られました。どのような状況にあっても、どのような立場であっても、神は変わらずご自身の民を愛し守ってくださいます。この一年、私たちも主の恵みとあわれみを受けつつ、主を信頼して歩んでいきたいものです。

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