経堂めぐみ教会

日曜礼拝のメッセージ動画です。

8月28日 聖日礼拝

2016-08-29 10:21:36 | 礼拝
聖書:ヨハネの手紙第一 4章7~21節
メッセージ:“神は愛です”
特別音楽:バッハ“目覚めよと呼ぶ声が聞こえ”

1.愛は神から出ています
(9~10)「神はそのひとり子を世に遣わし、その方によって私たちに、いのちを得させてくださいました。ここに、神の愛が私たちに示されたのです。私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために、なだめの供え物としての御子を遣わされました。ここに愛があるのです。」
 私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し御子を遣わされました。神は人の罪をそのままにはされません。人の罪を赦すために御子を身代わりとして十字架にかけられました。ここに神の愛が示されました。

2.愛は私たちのうちに全うされます
(11~12)「愛する者たち。神がこれほどまでに私たちを愛してくださったのなら、私たちもまた互いに愛し合うべきです。いまだかって、だれも神を見た者はありません。もし私たちが互いに愛し合うなら、神は私たちのうちにおられ、神の愛が私たちのうちに全うされるのです。」
 誰も神を見た者はありません。しかし私たちが互いに愛し合うとき、神の愛は私たちのうちに全うされ、人々は神の愛を見ることができるのです。互いに愛し合う私たちを通して神の愛が表されていきますように。

3.愛は恐れ憎しみを締め出します
(18)「愛には恐れがありません。全き愛は恐れを締め出します。なぜなら恐れには刑罰が伴っているからです。恐れる者の愛は、全きものとなっていないのです。」
(20~21)「神を愛すると言いながら兄弟を憎んでいるなら、その人は偽り者です。目に見える兄弟を愛していない者に、目に見えない神を愛することはできません。神を愛する者は、兄弟をも愛すべきです。私たちはこの命令をキリストから受けています。」
 愛は恐れや憎しみを取り去り、兄弟愛を生み出します。
 先の大戦の真珠湾攻撃を率いた淵田美津雄氏は、戦後回心しキリスト教の伝道者となりました。そのきっかけとなった人が、マーガレット・コヴェルという人です。彼女はアメリカユタ州にある捕虜収容所の病院で負傷した日本兵のために献身的に働いていました。捕虜たちは不思議に思い、「お嬢さん、どういうわけで、こんなに私たちを親切にして下さるのですか?」と尋ねました。彼女は始め言葉を濁していましたが、あまりに問い詰められるので、「いいえ、私の両親があなたがたの日本軍隊によって殺されたからです。」と打ち明けます。彼女の両親はキリスト教宣教師として日本に住み、戦争が激しくなるとフィリビンに移りますが、スパイの嫌疑をかけられ殺されてしまいました。それを見ていた現地人の話によると、二人は最後まで心を合わせて熱心に祈りを捧げていたということです。両親の死を聞いたマーガレットは悲しみ恨みますが、両親の地上での最後の祈りを思う時、日本人に憎しみを返すことではなく、両親の志を継いで日本人にキリストの愛を伝えることだと思ったそうです。それから自分の町に捕虜収容所の病院があることを知り、負傷した日本兵のために働きました。(『真珠湾攻撃総隊長の回想・淵田美津雄自叙伝』より)
 淵田さんは、帰還兵から聞いたこのマーガレットさんの話をきっかけにキリストへと導かれます。
 神は神に敵対していた者を救うために御子を遣わされました。ここに愛があります。互いに愛し合い、神の愛が私たちのうちに全うされますように。
 
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8月21日 聖日礼拝

2016-08-24 09:08:17 | 礼拝
聖書:ピリピ3:10~16
メッセージ:“希望に生きる”
特別賛美:ブクステフーデ“コラール 神はわがやぐら”

1.キリストの復活の力を知る
(10~11)「私は、キリストとその復活の力を知り、またキリストの苦しみにあずかることも知って、キリストの死と同じ状態になり、どうにかして、死者の中からの復活に達したいのです。」
 パウロはキリストを知るすばらしさのゆえに、一切のことを損と思うようになりました。キリストは今も生きておられます。キリストの復活の力を知り、それに生かされています。自分で自分の限界を設けるのではなく神の可能性を信じます。

2.キリストが捕えてくださった
(12~13)「私は、すでに得たのでもなく、すでに完全にされているのでもありません。ただ捕えようとして、追求しているのです。そして、それを得るようにとキリスト・イエスが私を捕えてくださったのです。兄弟たちよ。私は、自分はすでに捕えたなどと考えてはいません。ただ、この一事に励んでいます。すなわち、うしろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進み、」
 過去の成功や失敗、過去のことに捕らわれることなく、後ろのものを忘れ、前のものに向かって進んで行きます。一事に励みます。そうできるのは、パウロ自身がそうであったように、キリストが先ず私たちを捕えてくださったからです。 

3.キリストに望みを置く
(14)「キリスト・イエスにおいて上に召してくださる神の栄冠を得るために、目標を目指して一心に走っているのです。」
「神の栄冠」とは、朽ちない冠、いのちの冠を表しています。古代ギリシャでは競技の勝者に、葉のついた月桂樹の枝を輪にして作った冠、月桂冠が名誉のしるしとして与えられました。しかしここで言う栄冠とは、やがて朽ちる冠ではなく、信仰を守り通した人に用意されている永遠に残るいのちの冠です。
 ユダヤ人の精神科医ヴィクトール・フランクルは第2次世界大戦時、ユダヤ人大虐殺が行なわれた強制収容所の一つ、アウシュヴィッツ収容所での苦しい日々を経験しました。次から次へとガス室に送られるなか、多くの人たちが望みなく命を失いました。しかし過酷な収容所生活を生き抜いた人たちもいました。彼らはそのような状況のなかでも生きる意味を見いだし、自分の人生を絶望しなかったと言われます。どのような状況の中でも、神は私たちを見捨てることなく愛していてくださいます。それゆえ望みがあります。主に望みを置くことを教えられます。日々上に召してくださる栄冠を目指し、主にある希望に生かされていきましょう。
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8月14日 聖日礼拝

2016-08-15 12:37:25 | 礼拝
聖書:ルカ15:11~32
メッセージ:“惜しみない愛”
特別音楽:バッハ“G線上のアリア”

1.待ち続ける神
(20)「こうして彼は立ち上がって、自分の父のもとに行った。ところが、まだ家までは遠かったのに、父親は彼を見つけ、かわいそうに思い、走り寄って彼を抱き、口づけした。」
 父は遠い国に旅立った弟息子が帰って来るのを待ち続けました。父親は家の外に立ち、遠くまで見通しのきく所に立って、息子がいつ現れるか待ち続けました。そのように、父なる神は私たちが神様のもとに戻るのを忍耐をもって待ち続けているのです。

2.赦す神
(21~23)「息子は言った。『お父さん。私は天に対して罪を犯し、またあなたの前に罪を犯しました。もう私は、あなたの子と呼ばれる資格はありません。』ところが父親は、しもべたちに言った。『急いで一番良い着物を持って来て、この子に着せなさい。それから、手に指輪をはめさせ、足にくつをはかせなさい。そして肥えた子牛を引いて来てほふりなさい。食べて祝おうではないか。』」
 息子は我に返り父のもとに帰ります。父は息子に真新しい服を着させます。子どもと呼ばれる資格のない者を神の子としてくださるのです。御子キリストが十字架にかかり私たちの罪を清算してくださっているのです。

3.喜んで迎える神
(31)「子よ。おまえはいつも私といっしょにいる。私のものは、全部おまえのものだ。だがおまえの弟は、死んでいたのが生き返って来たのだ。いなくなっていたのが見つかったのだから、楽しんで喜ぶのは当然ではないか。」
 一方兄息子は、帰ってきた弟を喜んで迎えることができませんでした。彼はいつも父と一緒にいて真面目に仕えていましたが、父に愛されている実感が少なかったのかもしれません。父なる神はご自身のもとに帰る者を喜んで迎え入れてくださいます。
 盲目のテノール歌手の稲垣勉さんは、幼くして事故により失明し、両親は離婚し祖母に育てられます。彼は失意のなかラジオから流れる讃美歌に誘われ教会に行くようになります。牧師は彼を家族のように迎え入れ、家庭の温かさに触れて立ち直るきっかけとなります。また一人のボイストレーナーから「君の声はラテン系のすばらし響きをしている。それは父からの贈り物だ」と言われ、両親への恨みが薄らいでいきました。新垣さんは未だにお父さんとはお会いできませんが、父なる神様に出会い、人々の温かさに触れて憎しみから赦しへと変えられていきました。
 私たち一人一人神様に愛されています。その愛と赦しに生かされていきますように。平和をつくる者としてください。
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8月7日 聖日礼拝

2016-08-08 10:22:46 | 礼拝
聖書:ヤコブ5:13~20
メッセージ:“祈りの力”
特別音楽:ベートーヴェン“月光”

1.主の御名によって祈ります
(13~14)「あなたがたのうちに苦しんでいる人がいますか。その人は祈りなさい。喜んでいる人がいますか。その人は賛美しなさい。あなたがたのうちに病気の人がいますか。その人は教会の長老たちを招き、主の御名によって、オリーブ油を塗って祈ってもらいなさい。」
 祈りは神様との交わりです。私たちが祈れるのは、自分の努力や功績ではなく、イエス様の十字架と復活の贖いの御業により可能とされました。神様との交わり、日々のディボーションがますます豊かにされていきますように。

2.信仰による祈りは病む人を回復させます
(15)「信仰による祈りは、病む人を回復させます。主はその人を立たせてくださいます。また、もしその人が罪を犯していたなら、その罪は赦されます。」
(16)「ですから、あなたがたは、互いに罪を言い表し、互いのために祈りなさい。いやされるためです。」
 信仰による祈りは、病をいやし罪を赦します。疑うことなく信じて祈る祈りに回復させる力があります。いやされるため、信仰をもって互いのために祈り合いましょう。

3.義人の祈りは働き大きな力があります
(16~18)「義人の祈りは働くと、大きな力があります。エリヤは、私たちと同じような人でしたが、雨が降らないように熱心に祈ると、三年六か月の間、地に雨が降りませんでした。そして再び祈ると、天は雨を降らせ、地はその実を実らせました。」
 「義人」とは、道徳的な完全を意味しているのではなく、イエスを信じて神との正しい関係を回復した人のことです。義人の祈りは働いて大きな力があります。
 若き画家デューラーは貧しく、友人ハンスと協力して、交代で一人が働き一人が絵を描くようにしました。デューラーは成功し、今度は君が絵を描く番だと言いますが、ハンスの手は厳しい仕事のためもう筆を握ることができませんでした。デューラーは自分を責めますが、ある時ハンスが自分のために、苦しむことがなく夢を果たせるように祈っているのを知ります。デューラーは、ハンスの手によって自分は生かされたと、彼の手を描くことを願い、「祈りの手」という作品が生まれたのです。
 友人ハンスのとりなしの祈りがデューラーを支えました。祈りは働いて大きな力があります。互いに祈り合い、支え合い、生かし合ってまいりましょう。
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7月31日 聖日礼拝

2016-08-01 10:42:19 | 礼拝
聖書:ヤコブ5:7~11
メッセージ:“耐え忍んだ人たちは幸いです”
特別賛美:アダムス“永遠の神の都”

1.主の再臨は希望です
(7~8)「こういうわけですから、兄弟たち。主が来られる時まで耐え忍びなさい。見なさい。農夫は、大地の貴重な実りを、秋の雨や春の雨が降るまで、耐え忍んで待っています。あなたがたも耐え忍びなさい。心を強くしなさい。主の来られるのが近いからです。」
 農夫が収穫を得るため、雨が降るのを耐え忍び待つように、主が再び来られるまで耐え忍びます。「耐え忍ぶ」とは、じっと我慢して過ぎ去るのを待つというよりも、将来に希望をおいて耐え忍ぶということです。将来に希望があるので耐え忍ぶことができます。

2.主の再臨は警告です
(9)「兄弟たち。互いにつぶやき合ってはいけません。さばかれないためです。見なさい。さばきの主が、戸口のところに立っておられます。」
(ピリピ4:5)「あなたがたの寛容な心を、すべての人に知らせなさい。主は近いのです。」
 不平不満を口に出し人をさばいてはいけません。それは自分自身がさばかれないためです。主が再び来られるまで、互いに愛し合い、あなたがたの寛容をすべての人に知らせるよう勧めています。

3.主の再臨は慰めです
(10~11)「苦難と忍耐については、兄弟たち、主の御名によって語った預言者たちを模範にしなさい。見なさい。耐え忍んだ人たちは幸いであると、私たちは考えます。あなたがたは、ヨブの忍耐のことを聞いています。また、主が彼になさったことの結末を見たのです。主は慈愛に富み、あわれみに満ちておられる方だということです。」
 どうして「耐え忍んだ人たちは幸い」なのでしょうか。聖書が教える幸いは、苦難がないことではなく、苦難を耐え忍ぶことです。耐え忍ぶことを通して、神が恵みとあわれみ深い方であることがわかるからだと言うのです。ヨブはいくつもの大きな苦難にあいますが、ことごとく耐え忍び、彼の後の人生は、以前よりも豊かに祝福されました。物質的にもそうですが、それ以上に、神様がもっと身近に感じられ、神様のすばらしさを深く知リ得たのです。
 主が再び来られるまで、耐え忍び、将来に希望をもって歩んでいくことができますように。そして神様の恵みをもっと深く知ることができますように。「耐え忍んだ人たちは幸いです」
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