函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

「漁師見習52」遊びがあるから仕事も楽しい

2010年02月24日 14時40分35秒 | えいこう語る
荒海でのサクラマス漁と養殖昆布の間引き作業。
ほとんど毎日の出漁で、すっかり「潮のかほり」という香水の似合う男になってしまったようだ?
この香水いい香りなのだが、塩気が多すぎ肌荒れを起こすという難点がある。そこで日に3度は洗顔をするように心がけ、スキンローションも欠かせない。男らしいのかオカマ的なのか、微妙な海の男である。
村の防災無線から正午を知らせるチャイムが鳴る。それを聞いてカモメが船の近くに集まってくるのだ。
船上での昼食は、パンとホットコーヒーだ。太平洋上でのネスカフェは実に美味しい。カモメにキャンディーを投げると、包み紙をくちばしでむいて食べるので驚いてしまう。パンを投げると上手にキャッチする。
昼食時のカモメたちの見事なショーは、心が和む。
サクラマス釣りではホッケも釣れる。トドホッケ村のホッケは、一夜干しは勿論のこと、フライにすると美味しい。パン粉を付ける前に日本酒をさっと振りかけると美味しさが増す。すり身汁も美味しい。
この頃漁から戻ってくると、妻が抹茶を入れてくれる。
海の匂いをたっぷりかいだあとの、抹茶の香ばしい匂いは、なんともいえない。
茶碗の中に緑色の太平洋がある。
抹茶など京都や奈良のお寺を観光で訪ねたときにしか飲んだことはないが、太平洋から戻って来ての抹茶の味も格別である。今のところは疲れて抹茶を自分でたてる元気はないが、そのうち妻から指導して貰おうと思っている。
今朝はマス釣りと昆布作業に出かけようと思ったが、風無し波平らかで、久しぶりにウニ漁があった。
今晩は漁師仲間との週1回の飲み会である。
私の船頭さんも参加するので、ウニをたくさんいただいた。
船頭さんは、昨日サクラマス用の新しい竿を購入してきたので、明日は昆布の仕事休んで、第3回のサクラマス大会を開催するという。
私の船頭さんは仕事になると見習の私に指導は厳しいが、時々遊んでくれるので、私も楽しんで漁師見習をさせてもらっている。
ウニ漁の朝